社内ベンチャー!「Synclog」誕生ストーリー
2024年6月に正式リリースしたAI議事録ソリューション「Synclog」。 サービスローンチ以降、多くのお客さまから反響をいただき、着実に導入企業が増加しています。 この新サービスを企画し、立ち上げた中心メンバーの皆さんに、プロジェクトの経緯やこれまでの苦労などを赤裸々に語っていただきました!
「TeamSpirit タレントマネジメント」がリリースされて、まもなく1年。前回のチムスピParkでは、立ち上げを担った白須さん・福島さんに、その構想を語っていただきました。
今回お話を聞いたのは、いよいよ本格的な普及へと向かうフェーズで2025年12月に入社した山本大介さんです。「シェアを奪い合うのではなく、新しいものを生み出す仕事がしたい」と話す山本さんに、チームスピリットで見つけた“will”と、言葉で価値をつくる『エバンジェリスト』としての挑戦について、 ざっくばらんに伺いました。
Team Success Platform事業統括本部 タレントマネジメント事業開発推進室 シニアエキスパート
山本さんがチームスピリットに入社したのは、2025年12月のこと。HR領域での新規事業やカスタマーマーケティングを経験してきた山本さんですが、「TeamSpirit タレントマネジメント」というプロダクトを知ったのは、求人を通じてが初めてだったそうです。
── 入社の決め手は、何だったんですか?
以前の会社にカスタマーサクセス(CS)として入社したのですが、そこから未経験のまま、新規事業開発やマーケティングまで経験させてもらったんです。当時は必死でしたが、未経験の領域で挑ませてもらえたことで、自分でも驚くほど成長を実感できて。いま振り返ると、あのとき会社が用意してくれた環境こそ、まさに「タレントマネジメント」そのものだったんだな、と思います。
適切な機会さえあれば、人は未経験からでも可能性を開花させられる。その実感が、いまも自分の原動力になっています。だから今度は、自分がプロダクトを通じて、いろいろな企業で「チャンスを得られる人」を増やしたい。かつての自分のように、誰かの可能性が開く瞬間を、もっとつくりたい。それが、この会社に強く惹かれた一番の理由です。
何社も比較して選んだわけではない、と山本さんは言います。「タレントマネジメント」で求人を検索しても、新規事業に幅広く関われるポジションはそう多くありません。タイミングもありました。そして、決め手になったのは―。
── 「ここで働きたい」と思った瞬間はありましたか?
福島さんと話して、期待以上に胸が熱くなる時間だったんです。面談では、タレントマネジメント事業がいま目指している方向性も、現在地のリアルな課題も、私のような人間に期待することまで、包み隠さず話していただきました。その未来のビジョンを伺って、最初のワクワクが何倍にも膨らみました。何より大きかったのは「人」の魅力です。福島さんが事業に対してすごい熱量と誇りを持って向き合っていらして、その姿を見て直感的に「この人と一緒に、この事業を大きくしたい」と思ったんです。
Team Success Platform事業統括本部 タレントマネジメント事業開発推進室 室長
福島さんは、こう振り返ります。
2025年4月から今の体制が始まりました。メンバーはエンジニアやサポートの専門性を持つメンバーが中心で、それぞれの強みを活かしながら進めてきたのですが、"中身を深く理解したうえで、お客さまに届けていく"という役割を、もう一段強化したいと考えていたんです。
山本さんは新規事業、マーケティング、CSと、幅広い経験をお持ちで、まさにその領域を一緒に広げていけそうな方だと感じました。それが採用の決め手でしたね。
入社後、山本さんがまず向き合ったのは「新しいプロダクトを、どう自分のものにするか」という課題でした。TeamSpiritのことも、TeamSpirit タレントマネジメントのことも、まだ知らない状態からのスタートです。その方法が、ちょっと変わっていました。
── プロダクトの理解は、どうやって深めていったんですか?
いちばんよくやるのは、「この人スゴい」と思う人がお客さま向けに喋っているのを“完コピ”することですね。デモ説明の動画を何度も見返して、完全にコピーする。自分でも全く同じように説明できるようになるまで、徹底的に叩き込みます。そして最終的には”自分の言葉”として語れるようになるまで練習して、現場で実際に言ってみるんです。
動画をテキストに起こして、「この機能はこう説明する」と落とし込んでいく。山本さんいわく、テキストを読むより、自分で触ってみるより、「話し方をコピーするところから始める」のが、いちばん理解が早いのだそうです。
実はこの“完コピ”、山本さんが発信者を志すきっかけにもつながっていました。元マイクロソフトの澤円さんのプレゼンテーションを完コピして、社外イベントの登壇に臨んだこともあるそうです。
「人前で喋るのは、もともと苦手だったんですけどね」と、山本さんは笑います。
山本さんには、はっきりと描いている将来像があります。「タレントマネジメントのエバンジェリストになりたい」。それは与えられた肩書きではなく、山本さん自身が掲げている“will”です。
── そのビジョンは、どこから来ているんですか?
スタートは、憧れに似た思いでした。いろいろな人のプレゼンテーションを見てきて、「この人すごいな」「分かりやすいな」と思って。聞く側じゃなくて、聞かれる側、発信する側に立ちたいなと思い始めたんです。
エバンジェリストって、私は「言葉で価値をつくる人」だと思っているんです。昔は、良いものを作れば自ずと売れる時代でした。電池なら寿命、車なら燃費。数字で語れるスペックの高さが、そのまま売れる理由になっていた。でも今は、機能やスペックの差だけで人は動きません。「なぜ車に乗るのか」「なぜ家を買うのか」―みんなが“買う意味”を探している時代です。このプロダクトを使うことで組織がどう変わり、働く人の人生にどんな意味が生まれるのか。その価値や物語をつくることこそ、いまのエバンジェリストに求められる役割だと考えています。
だからこそ、意味をつくるエバンジェリストは、これからの企業に欠かせない存在になっていく―山本さんはそう考えています。
福島さんは、山本さんの“発信”をどう見ているのでしょうか。
山本さんのように"自ら発信していきたい"という想いを強く持っているメンバーが加わってくれたことは、チームにとって大きな広がりになっています。
TeamSpirit タレントマネジメントは、お客さまのいろいろなニーズに応えられるよう機能を磨き込んできたぶん、その魅力をひと言で伝えるのは簡単ではない部分もあります。だからこそ、山本さんのように"伝える"ことに向き合ってくれる存在は、とても心強い。本人の"発信したい"という想いと、私たちが届けたい価値が重なっているのは、本当にありがたいことですね。
入社して現場に立った山本さんが実感したのは、あるギャップでした。
入社前は、これだけ素晴らしいプロダクトなんだから、機能の良さをしっかり伝えれば自ずと響くはずだと思っていたんです。でも現場に出てみると、どれだけ機能が良くても、それだけでは「欲しい」と選んでもらえない。「なぜ、いまこれを使うべきなのか」という本質的な意味づけを示せないと、結局は不毛な値下げ合戦が待っています。これだと売る側の営業メンバーも疲弊してしまう、と危機感を覚えました。
では、その「意味」はどこから生まれるのでしょうか。山本さんが挙げてくれたのが、TeamSpiritならではの「データの統合」でした。
タレントマネジメントのデータがあるだけじゃなく、日々の「勤怠」や「工数」といったリアルなデータが一つに統合されると、今まで見えなかった景色がパッと見えるんです。たとえば「残業が圧倒的に少なくて、評価がものすごく高い人」がいたとする。じゃあこの人はどんな業務経験を積んできて、どんな働き方をしているんだろう――
という一歩踏み込んだ“問い”が、組織の中に生まれる。その問いを掘り下げることが、明確な採用要件になったり、再現性のある育成計画につながっていくんです。
普段の仕事のなかでは、こうした“問い”は、なかなか生まれにくい。だからこそ、隠れた課題に気づいてもらうこと自体に意味がある―山本さんたちがさまざまな記事や資料を制作しているのも、このためです。
もうひとつ、山本さんが「お客さまに刺さるな」と感じている話があります。
“データの分断”です。
多くの企業では「勤怠は勤怠システム、工数は工数ツール、評価は評価シート、スキル管理はExcel….」と、目的ごとにプロダクトが社内に乱立しています。すると、経営層からデータを出してと言われたとき、「あっちのシステムから持ってきて、こっちのExcelからも....」という果てしない突合作業が発生する。その結果、人事の方がいつの間にか”Excelの達人”になってしまいます。さらに恐ろしいのは、その人が辞めたり異動したりすると、もう誰もそのExcelを動かせなくなる。人事の本来の仕事は、Excel職人ではなく、データを使って”人を活かす”ことのはずです。
データはなるべく統合して管理したほうがいい。この話は、「うちには関係ないかな」と思っていた相手にも、ふっと自分ごととして届くのだそうです。
タレントマネジメント単体ではなく、TeamSpiritというプラットフォーム全体として――山本さんに「お客さまにいちばん伝えたい“推しポイント”」を聞いてみると、明快な答えが返ってきました。
他社との大きな違いは、3つあります。1つ目は「業務オペレーション起点」であること。多くのタレントマネジメントシステムは、評価や採用、人材可視化を“起点”にしています。でもそれだと、評価のときしか入力されなかったり、人事が手動で入れるからデータの鮮度が落ちたりする。TeamSpiritは、社員が毎日必ず行う“打刻”や“工数入力”そのものが起点です。毎日、鮮度の高い行動データが自動で蓄積されていく。だからこそ、他社には真似できない本質的な価値が生まれるんです。
2つ目は「本当の意味での統合型」であること。さっきの“データの分断”の話につながるのですが―実は、世の中で“統合型”を謳うサービスの多くは、繋がって見えても、裏側ではシステム同士をAPIで連携させているだけなんです。別製品・別データなので、どこかで突合や運用の手間が残ってしまいます。TeamSpiritは、最初からひとつのデータベース。だから、データのズレも、無駄な突合作業も起きないんです。
3つ目は、これからの時代にいちばん効いてくる視点です。AIって強力なエンジンではあるけれど、燃料になるデータがバラバラだったり古かったりしたらいい答えは出せないんですよね。その点TeamSpiritには、毎日現場から自動で集まる最新のデータがひとつにきれいに揃っています。AIがいちばん力を発揮できる土台が、すでにできているんです。
「導入したのに使われていない」―これは、タレントマネジメントの世界でよく聞く話です。福島さんも、こんなふうに振り返ってくれました。
"導入したけれど、なかなか活用しきれていない"という声は、業界全体でもよく耳にします。どんな企業さまでも、人や組織に関する情報は社内のあちこちに点在していて、整理しきるのは簡単ではないんですよね。システムを入れただけでは解決しきれず、"どう日常に根づかせるか"が本当の課題になる。私たちは勤怠という、毎日必ず触れる入り口を持っているので、そこから自然につながっていける。この方向性は間違いなく手応えがあると、この1年で改めて感じています。
今回の取材では、山本さん個人のお話だけでなく、チームスピリットの“チームのかたち”も自然と見えてきました。
── 他のチームと一緒に動いたなかで、印象に残っているエピソードはありますか?
最近だと、ホワイトペーパーづくりですね。しっかりしたものを作ろうとすると、以前は1本に1か月くらいかかっていたんです。書いて、チームにレビューしてもらって、修正する。でも修正すると前後の文脈が合わなくなって、だんだんぐちゃぐちゃになっていって……。
そこで、チーム内であらかじめ構成もフォーマットも全部決めてしまったんです。「ここではこれを伝える」というふうに。「レビューも1回まで」と決めて、資料化やデザインは「全部こっちでやらせてください」と。そうしたら、1週間くらいでほぼ完成まで持っていけたんです。1人でやっていると陥りがちなポイントを、チームで相談することで、自分では気づけなかった視点が見えてきました。
── 山本さんから見て、チームスピリットの人たちって、どんな人たちですか?
やっぱり、誰かが助けてくれるんですよね。1人で悩むんじゃなくて、ぽろっと言うと、助けてくれる。すごくいい会社だなって、実感します。
福島さんが語る、“適材適所”のチーム
これは“役割分担”の話だと思っているんです。山本さんは、発信したり、表に出て共感を生んだりすることが得意な方。私は、ロジックを組み立てて足場をつくっていくのが得意なタイプ。両方そろってはじめて、お客さまに伝わるものになる。1人が全部やる必要はなくて、みんなでやったほうが早い。山本さんが、うまく周りを巻き込んで流れをつくってくれている。それはすごくいいことだなと思っています。
最後に、これからのことを聞きました。山本さんがチームスピリットという場所に見出しているものは、ご自身の原体験と、まっすぐつながっていました。
── この1年で、自分がいちばん変わったと感じることはありますか?
昔、通信の会社にいたことがあるんです。そこは、似たようなサービスを似たような価格帯で、シェアを奪い合うようなビジネスでした。その消耗戦に正直嫌気がさしていたんですよね。
そういう消耗戦ではなくて、新しいものを生み出していく仕事がしたい。そう思うようになったんです。その意味で、ここは人が輝ける場なんじゃないかなと思っています。
── これから、どんな世界をつくっていきたいですか?
やっぱり原体験に戻るんですけど、ポテンシャルが可視化できていない会社って、たくさんあると思うんです。頑張っていても、なかなかチャンスが巡ってこない人もいる。そういう人のポテンシャルをツールで可視化して、「この人、こんな経験があるんだ」「活躍しそうだな」という、高度な意思決定ができるようになる。そんなプロダクトになったら、いい世界だなと思います。
そして、これからチームスピリットに興味を持ってくれる人へ。山本さんは、こう言葉を結んでくれました。
いろいろなバックボーンを持った人が集まって、人や社会、会社の可能性を広げる仕事をしている。
「言葉で、価値をつくる」。山本さんの挑戦は、まだ始まったばかりです。
あわせて読みたい
▼前回記事
リリース当時の白須さん・福島さんインタビュー。本記事の“1年前”を知りたい方はこちらから。
人材の多様化や労働力不足が進むいま、企業に求められているのは「人材を管理する」から人材の力を引き出す「人的資本」への本格的な転換です。チームスピリットではこのニーズに応えるべく、2025年4月11日、TeamSpirit タレントマネジメントのリリースが発表されました。TeamSpiritの勤怠・工数機能との統合や、Salesforceプラットフォームによるセキュリティと利便性は、多くのお客さまから注目を集めています。
▼山本さんのnote
山本さんは、タレントマネジメントについての考えをnoteでも発信しています。あわせてどうぞ。
2025年12月に株式会社チームスピリットへ入社し、現在は「タレントマネジメント」という大きなテーマに日々向き合っています。入社以来、単なる「仕組み作り」ではなく「組織と人の未来をどうつなぐか」という本質を模索中。実務を通じて感じたリアルな気づきを発信しています。
2024年6月に正式リリースしたAI議事録ソリューション「Synclog」。 サービスローンチ以降、多くのお客さまから反響をいただき、着実に導入企業が増加しています。 この新サービスを企画し、立ち上げた中心メンバーの皆さんに、プロジェクトの経緯やこれまでの苦労などを赤裸々に語っていただきました!
私たちは VISION に「個を強く、チームを強く。」を掲げています。 一人ひとりが 一等星のようにキラリと光る魅力を持ち、チームスピリットの成長を牽引しています。 そんなチームスピリットを支えるお仕事人とお仕事ぶりをご紹介していきます。