
新年度FY26キックオフにあたる全社戦略ミーティング「All TeamSpirit」実施とFY25のTeamSpirit Award受賞者発表!
「All TeamSpirit」は、私たちチームスピリットが、よりお客さまや市場に支持される未来を実現すべく、経営層と社員の間でチームスピリットの今後の戦略や変化の方向性をシェアし、相互理解と共感を深めるために半期に1回実施しています。
FY26の全社戦略ミーティングで示された方向性を受け、2025年9月19日、Team Success Platform事業統括本部(以下TSP)では、独自のキックオフミーティングを開催しました。
会場には100名近いメンバーが集まり、熱量の高いスタートを切ったTSPのキックオフミーティング。その様子をレポートします!
※FY26 全社戦略ミーティング「All TeamSpirit」のレポートはこちらをご覧ください。
https://tspark.teamspirit.com/1372
冒頭で登壇したのは、白須TSP事業統括本部長。
「来年には、この会場に入りきらないくらいのメンバーになっているかもしれません。」と語り、組織の成長への期待と目標数字を掲げ、今回のキックオフの意義を次のように語りました。
「FY26のTSPの目標は、新規獲得だけでなく、追加契約、解約・削減も含めた“純増”の数字。営業、CS、プロダクト開発、PS、すべての本部が連携して初めて達成できる目標です。」
白須さんは、部門ごとにバラバラに動くのではなく、全組織が一つの戦略と方向性を共有し、連携して取り組む必要があると強調しました。
FY26の重点戦略として掲げられたのは以下の4つです。
・トリプルウィン(顧客・パートナー・チームスピリットの三者がWin-Win-Winの関係を築く)
・AIネイティブ(AIを活用した開発・運用・ナレッジ活用の推進)
・Go To Market戦略の磨き込み(重点業種・市場への深耕)
・粘着性の爆上げ(長期的な顧客関係の構築)
「これらは、どれか一つの本部だけで完結するものではありません。全員がこの戦略を理解し、自分の業務にどう関わるのかを考えてほしい。」と呼びかけました。
今回のキックオフでは、白須さん自身の話は最小限にとどめ、現場で施策を回すチームリーダーたちが主役となって、それぞれの戦略や方針を語る構成に。
「これからMBOを設定していく中で、リーダーたちが何を考えているのかを理解し、自分の目標に落とし込んでほしい。他の本部の話も“関係ない”ではなく、“どう貢献できるか”という視点で聞いてほしい。」
と語りかけました。
具体的な戦略説明の先陣は営業本部からはじまりました。
まずはインサイドセールス部の部長清水さんから。
「営業の電話って、うっとうしくないですか?」という問いかけから始まったセッションは、インサイドセールスの役割と価値を改めて説明。即対応・徹底したToDo管理・メール活用など、日々の工夫が成果につながっていることが共有されました。
FY26戦略としては、商談化率の向上、マルチプロダクト提案比率の向上、掘り起こしリード対応の3点について具体策が語られました。
続いて、パートナーアライアンス部。部長の梅崎さんからは、「トリプルウィンを牽引したい。」と力強く宣言。具体的な数値目標を掲げ、パートナーとの連携強化に取り組みます。「TeamSpiritパートナーエコシステムの循環世界」を目指し、全社的な連携を呼びかけました。
営業第一部 部長の栗田さんからは、FY25の成果とFY26 の重点戦略が共有されました。定量目標と定性目標を示し、8つのMissionとして事業部全体で取り組みたい施策を発表。
「Create new trends from here - 新しい時代を共に作ろう。」と営業部らしいエネルギッシュな言葉で呼びかけました。
営業本部の最後は、営業第二部の部長 小中原さんから。営業第二部では、「①成果にこだわること②考えて動くこと③最適なやり方④コミュニケーション⑤Willをなんとなくでも持つ」を大事に活動しています。
その上で、FY26の重点施策として、パートナーセールスの強化(案件創出のためのパートナー深耕活動)、プリセールスとの連携による商談推進、製造業を中心としたGo to Market戦略の3つを発表しました。
そして、最後に「“得意や好きを伸ばす”ことによって、製品の提案力・受注力を伸ばします。」と締めくくりました。
カスタマーサクセス本部(CS本部)からは、まず本部長である真瀬さんが登壇し、FY26に向けた体制・戦略・実行プランを共有しました。
事業再編に伴い、CSM(カスタマーサクセスマネージャー)とプレミアサポートが統合され、既存顧客のLTV最大化と顧客体験価値の向上を目指す新体制がスタートしました。
顧客アプローチは、従来のハイタッチ・ミッドタッチ・ロータッチに加え、コミュニティタッチを導入。中長期的な関係構築を通じて、より深い価値提供を目指します。
カスタマーサクセス部 部長の松田さんからは、FY26のカスタマーサクセス実行プランとして以下の3つが示され、それぞれ具体的なKPIとアクションが掲げられました。
・運用状況の解像度向上とアウトカム創出
・マルチプロダクトによるクロスセルの推進
・プロダクト外の価値提供(コミュニティ活用、担当者のスキルアップ支援)
「深耕・販売・成長」にこだわり、全員が“個性”を発揮して活躍できるチームを目指します。
続いて、プレミアサポート部 部長の木村さんから実行プランが以下の通り説明されました。
・長期利用顧客の複雑なカスタマイズに対応するため、ドキュメント整備による属人化の解消を推進
・誰が担当しても対応できるよう、ナレッジのチーム共有と可視化を徹底
・プレミア顧客のリスク状況を可視化し、対応の精度を高める
・全員の“コンサルタント化”を目指し、 Salesforce資格取得や各種研修などのスキルアップも推進
最後は、社内投票制度の導入など、チームのモチベーション向上にも取り組んでいくことを発表し、「最高のチームにしようね!」と明るく会場を盛り上げました。
CS本部は、顧客との関係性をより深く、より長く築くために、“解像度”と“粘着性”の爆上げを掲げてFY26に挑みます。 全社戦略と連動しながら、顧客価値の最大化に向けた挑戦が始まっています。
続いて、プロフェッショナルサービス(PS)本部からは、本部長である廣山さんをはじめとするリーダー陣が登壇し、FY26の戦略と実行プランを共有しました。
まず、廣山さんからは、PS本部が導入強化・顧客深耕・新規展開の3軸で収益最大化モデルの実現を目指すことが発表されました。組織は3部構成とし、役割を明確に分けることで、専門性に特化した体制を構築。そして、主要施策と各KPIについて発表があり、各部門のリーダーへとその具体策が委ねられました。
プロダクトオンボーディング部 部長の髙原さんは、「効率的な導入・リソース最適化を行う。」と宣言。導入プロセスの10%削減や、レポート作成の効率化、設定同等の自動化などを具体的にあげ、プロダクト導入のさらなる効率化とお客さまの満足度の両立を目指します。また、戦略的なリソース調整と、コンサルパートナーの強化によって、機会損失ゼロを実現したいと語りました。
カスタムソリューション部 部長の林さんは、導入プロジェクト終了後の顧客課題解決率90%の達成を発表しました。これまではFit to Standard※で、多くのお客さまに同じ標準機能を使用してもらう方針でしたが、これからは白須さんが掲げる「心地よい粘着性」の通り、「お客さまの要望をどうしたら叶えられるのか」について、これまで以上に前のめりに考え、「我々にしかできないアプローチで道を切り拓く。」と力強く宣言しました。
※Fit to Standard:すでに導入したシステム、またはシステム導入予定のシステムの標準機能に自社の業務プロセスを合わせること。
続いて、プロダクトコンサルティング部 部長の小澤さんからは、新規プロダクト導入サービスの早期立ち上げとマルチプロダクト対応の加速について説明がありました。製品リリースと同時にサービスメニューが営業メンバーに展開でき、かつ、すぐにデリバリーが可能なスキームを構築することに取り組みます。マルチプロダクト戦略のスピードを緩めず、早期にビジネス化するための仕組みを構築することが、プロダクトコンサルティング部のテーマです。
そして最後に、再び本部長の廣山さんが登壇し、「お客さまの“半歩先”を考えられる製品コンサルタントに」と語り、PS本部の行動指針で締めくくりました。
製品開発本部からは、プロダクトマネジメント部(PM) 部長の奈良さんとプロダクトエンジニアリング部(開発)部長の田中さんが登壇し、FY26のロードマップと戦略的アクションを発表しました。
まずは、2024年からの中期計画の進捗状況を振り返りながら、FY26〜FY27に向けたロードマップが共有されました。全社事業戦略を開発の具体的な施策として以下の4つに整理しています。
・データ活用/AI活用の強化
・労働基準法大改正への先回り対応
・ユーザー理解を深めた改善と新サービス開発
・属人化/技術負債の解消と安定運用
これらは、TSP全体の事業戦略4本柱(トリプルウィン、AIネイティブ、GTM、粘着性)と連動した大型施策として位置づけられています。
また、開発本部と他の部門のメンバーのさらなるコミュニケーション強化として、隔週でのTSPコミュニケーション時間におけるリリース予定の先行共有や、設計レビューなどの企画を実施し、社内の情報透明性向上とお客さまの声が開発本部に届く仕組みの連携強化にも注力します。
最後に、開発本部からのお願いとして、TSP各部門からの機能・プロダクトに対するフィードバックを積極的に届けてほしいというメッセージがありました。
製品企画開発本部は、FY26において「お客さまの半歩先をナビゲートする」存在として、 データ・AI・法改正・ユーザー体験のすべてにおいて、進化を加速させる挑戦を始めています。
タレントマネジメント事業開発室からは、室長である福島さんが登壇。
タレントマネジメント事業開発室は、TSPのマルチプロダクト戦略において中核となる事業の柱を確立する役割を担っています。 少数精鋭のチームで、プロダクト開発・マーケティング・サポート提供を一気通貫で推進。FY26の目標は、タレントマネジメントシリーズとしてARR目標額の達成です。
FY26の重点施策として現場向けに応じたシナリオごとの提案パッケージの作成と展開です。営業職や製造業など、テーマごとに、資料や動画などを用意し、現場での提案力を強化していきます。また、パートナー経由での案件創出にも力を入れていきます。
そして、重点施策の2点目として新規プロダクトのリリースを掲げました。すでにリリースしている「TeamSpirit タレントマネジメント」の領域を拡張し、提供事業を拡大していきます。
最後のセッションは、TSP事業統括本部とエンタープライズ統括事業本部の共通組織であるプロダクトオペレーション(PO)本部から、本部長である手島さんが登壇。
POの役割やAI活用、マニュアルのWEB公開、公開パッケージのメンテナンス強化などが共有されました。
POでは、全社員が業務でAIを活用できる環境を整備しています。すでにAIチャットを導入し、業務の中心にAIを位置づけることで、業務効率と顧客対応力の向上を目指します。 マニュアルのWEB公開は、参照系情報の公開によって自己解決率の向上と問い合わせ件数の削減を図るための施策です。
手島さんからは、POはTSPエンジニアがエンジニアリングに集中できるよう、顧客対応や業務調整を担う存在である組織であることが強調されました。
最後に、顧客の声をプロダクトに届ける役割を果たしていくことを約束し、そしてそれをプロダクトの改善へ反映することを各部門へ依頼しました。これらの取り組みは、TSP全体の戦略と連動しながら、プロダクトの進化と顧客体験の向上を支える重要な施策です。
約2時間にわたるTSPキックオフミーティングの最後に、白須統括本部長から締めの挨拶がありました。
白須さんは、登壇した各チームリーダーのプレゼンに対して「All TeamSpiritで自分が発表した内容をかみ砕いて、どうやって実行するかを戦略や施策に落とし込んでくれていて、非常に感動しました。」と語り、部門を越えた連携と理解の深まりに手応えを感じている様子でした。
「一つひとつが“いい施策”だと思ったし、自分も知らなかった話が多くて、やってよかったなと思っています。」
また、最近社内のコミュニケーションが活発になってきたことにも触れ、「この後の懇親会では、知らない人もいるかもしれませんが、ぜひ直接話しかけて質問して交流してほしい。」と呼びかけました。
そして、懇親会が開催され、部署を越えた交流の場として、TSPメンバー同士のつながりを深める時間となりました。
今回のキックオフミーティングは、TSP全体が一つの戦略と方向性を共有し、部門を越えて連携していくための重要な一歩となりました。高い目標に向けて、各本部がそれぞれの強みを活かしながら、FY26の挑戦が本格的に始まっています。
「All TeamSpirit」は、私たちチームスピリットが、よりお客さまや市場に支持される未来を実現すべく、経営層と社員の間でチームスピリットの今後の戦略や変化の方向性をシェアし、相互理解と共感を深めるために半期に1回実施しています。
ユーザー企業の皆さまが一堂に会し、つながりを深め、学び合うユーザー会。2025年7月23日の開催は、いつも以上に熱気あふれる一日となりました!
チームスピリットは、認定NPO法人CLACKの「生まれ育った環境に関係なく、デジタルの学びで中高生に希望とワクワクを。」という趣旨に賛同し、同団体が実施しているプログラムに参画し社会貢献活動を行っています。