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高校生アイ(AI)デアソン ー リアルな高校生とCo-Creation Lab ー「Be Pro」企業見学を開催

高校生アイ(AI)デアソン ー リアルな高校生とCo-Creation Lab ー「Be Pro」企業見学を開催

チームスピリットは、認定NPO法人CLACKの掲げる「生まれ育った環境に関係なく、デジタルの学びで中高生に希望とワクワクを。」という理念に賛同し、同団体が実施する教育プログラムに参画することで、社会貢献活動を行っています。

今回で高校生の企業見学受け入れは3回目。8月にSalesforce社での1週間のプログラムを終えた高校生たちを迎えて実施しました。
これまでの回では、会社理解やキャリアディスカッションを中心に行ってきましたが、今回はSalesforceをすでに学んできた学生たちの特性を踏まえ、より実践的な「ビジネス構築」をテーマとしたグループワークに挑戦することになりました。

私たちは日々、ビジネスとしてITサービスを提供していますが、これまでの参加学生からは「ITサービスってなんだか難しそう」という声も少なくありません。そこで今回は、ITをもっと身近に感じてもらいたいという思いと、AIエージェント元年とも言われる今年にふさわしく、AIを気軽に活用できる場を提供したいという想いから、本企画を形にしました。

タイムテーブル

オリエンテーションでは、ワークショップ全体のタイムラインや進め方を説明し、短時間でも集中してアウトプットできるように意識合わせを行いました。

ワークショップは、高校生3名・大学生メンター1名・社員1名の5名で構成された3チームで実施。 社員が主導するのではなく、年齢や経験の枠を超えて“共に考える”ことを重視し、特に今回は「高校生の課題解決」をテーマとして、あくまで高校生が中心となってサービスを構想していきました。

①身近な困りごとから考えよう!

ワークショップは、「高校生の身近な困りごとを考えてみよう」というテーマからスタートです。

「課題解決」と聞くと堅苦しく感じがちですが、あくまでテーマは“自分たちの日常”。高校生たちは、普段の生活を思い浮かべながら、自由に意見を出していきます。

テーマの例としては、

●学校生活
●趣味や日常
●部活・委員会活動
●恋愛や人間関係

など、まさに高校生のリアルな日常を切り取った視点です。
ワークショップが始まると、次々とリアルな困りごとがあがりました。

「かばんが重くて通学がつらい」
「教室移動で校舎の端から端まで歩くのが大変」
「部活動の情報を先生に聞かないとわからないのが面倒」
「生徒手帳には校則ばかりで、知りたい情報が載っていない」
「先生の声が小さくて聞こえにくい」

──など、思わず“あるある”とうなずきたくなる悩みが次々と共有されました。

各チームでは、用意したPowerPointに社員が困りごとを書き出すチームもあれば、大学生メンターがホワイトボードを使って意見をまとめていくチームもあり、進め方もさまざま。

その場のメンバー構成や雰囲気に合わせて柔軟にやり方を工夫し、積極的に意見が出されました。

ホワイトボードに困りごとを書き出して、活発なディスカッションが生まれていました。

➁解決策を考える!「あったらいいな」を自由に発想

次のステップでは、各チームが出し合った「身近な困りごと」から1つを選び、その解決策を考えていきます。
ここでは、AIを活用しながらアイデアを広げていくチームもあり、短い時間ながらも多様な発想が飛び交いました。

通常、この「解決策を考える」工程は、いわば “ITサービスの機能を設計する” ことにあたります。
しかし今回は、あえて最初から「アプリを作る」「システムを考える」といったITサービスの枠を意識させないようにしました。

その狙いは、高校生たちに「難しいことを考える場」ではなく、“自分たちの悩みに対して、あったらいいなと思うアイデアを自由に出せる場”として捉えてもらうためです。

その結果、「なるほど、そんな視点があったのか!」と社員側が驚かされるような、柔軟でユニークなアイデアが次々と生まれました。

たとえば、

「教科書が重いならデジタル化すればいい」
「移動が大変なら時間割を最適化すればいい」
「情報が足りないなら一つに集約すればいい」

といった実用的なアイデアのほかにも、

「先生の声が小さいのは、先生の労働環境が大変だから。まず先生の働き方を改善すべき!」
「授業中に眠くなるなら、昼寝の制度を作っちゃえばいい!」

といった、ユーモアの中にも思わずハッとさせられる意見が飛び出しました。
まさに“課題を自分ごととして捉え、自由に考える”ことの面白さが表れた瞬間でした。  

③いざITサービスへ!「価値」を見極めるディスカッション

ここからは、いよいよITサービスにつなげていきます。ワーク2で考えた解決策を元に、実際にサービスとして実現できるかを考えます。

どのチームでも印象的だったのは、

「これは絶対に必要!」
「これは“あったら便利”くらいかな?」

といったディスカッションがとても活発に交わされていたこと。短い時間の中でも、それぞれのチームが真剣にサービスの“価値”を見極めようとしていました。

このワーク3では、発表に向けて

1.困りごと
2.サービス名
3.どんなサービスで、いくらなら使う?

といった項目をまとめてもらいました。
中には、AIを使ってサービス名を提案させるチームもあり、ユニークなネーミングが続出。

「語呂がいいほうが覚えやすい」、「Instagramが“インスタ”になるみたいに略せるのがいい」、「アプリのロゴにしたときに、わかりやすい名前がいいから4文字くらいがいいかも」など、
高校生ならではのセンスと感覚が光る意見交換が行われました。

④発表タイム!共感とフィードバックによる学び

最後は発表タイムです!
それぞれ別室で進めていた3チームが再び合流し、各チーム5分間でプレゼンテーションと質疑応答を行いました。

お菓子を囲んでのリラックスした雰囲気の中、他チームの発表に対して「それ分かる!」「うちの学校でも同じ!」といった共感の声や、素直な質問が次々と上がりました。
社員からも「こういう機能を加えたらもっと便利かも」「ターゲットをもう少し広げたらどうだろう」といった具体的なフィードバックがあり、高校生たちも真剣に耳を傾けていました。

短い時間ながらも、世代や立場を越えてアイデアを共有し合う場となり、互いに刺激を受ける充実した発表会になりました。

オフィス見学ツアーと記念撮影へ

ワークショップを終えたあとは、オフィス見学ツアーへ。
会議室を出て、チームスピリットの社内を一緒に回りました。

普段なかなか入ることのないIT企業のオフィス空間に、皆さん興味津々。
窓から見える夜景や、ライトアップされた日比谷公園、国会議事堂の眺めに「すごい!」「きれい!」と歓声が上がり、スナックやドリンクコーナーを見つけては「こんなところで働けたら楽しそう!」と目を輝かせていました。

そして最後は、オフィスの一角で全員そろって記念写真を撮影!
和やかな笑顔に包まれながら、今回のワークショップは幕を閉じました。

参加してくれた高校生・大学生メンターの皆さん、本当にお疲れさまでした!

参加した高校生の感想

・行っている業務内容を学校で例えてくれたことが分かりやすかったです。
・高校生では出てこないような内容や違う視点で考えることができました。
・ワークのアイデア出しの時のアドバイスが分かりやすかったです。
・出したアイディアとかを深掘りしていってくれていた事など、グループに合わせてくれたところがわかりやすかった。
・同じフロアに複数の会社が入っているのが印象的でした。
・働く場所なのに、リラックスできるすごさを感じました。
・普段見られない所が見られたり、関わることの出来ない社員の方と話すことができてとても有意義な時間だと感じました。楽しかったです。
・考えたアプリなどを開発者に聞いてみて、質問、アドバイスをもらいたいと思いました。

参加した社員の感想

・高校生のリアルに触れられ自分では思いつかない観点や価値観があり、この活動に参加してよかったです。

・柔軟な発想力に驚きました。ブレインストーミングでのアイディアが面白かったです!またこちらから事前に提示したサブスク形態では収益化が難しいので、課金型に変更する型にとらわれない考え方は、逆に良い学びとなりました。

・年を取るごとに、固定概念や実現の可能性などを難しく考えがちになっているなと気づかされました。短時間でアイデア出しからサービスの立案まで行うという難しい内容でしたが、高校生の自由な発想に驚きました。

最後に、ボランティア責任者で企画を一緒に考えてくれた平塚さんからのコメントをもらいました。

IT分野を学ぶ中で、「難しい」と感じて挫折してしまう学生は少なくありません。特にSalesforceのような業務システムは、初めて触れる高校生にとってハードルが高く見えることもあります。

そこで、今回はあえて“ITスキルそのもの”から一歩離れて、「身近な悩みを解決するサービスを考える」という切り口でワークショップを企画しました。実は、この“課題解決を考える”ことこそがビジネスの原点であり、その実現を支える“ツール”としてITがある―この関係性を体感してもらうことを狙いとしています。

次世代を担う高校生たちが、自分たちの発想とテクノロジーの力で新しい未来を創り出してくれることを心から期待しています!

おわりに
今回の取り組みは、チームスピリットとCLACKの理念が重なり、実現した貴重な機会です。高校生・大学生・社員がそれぞれの立場から学び合い、“共創”の価値を実感する時間となりました。
今後もチームスピリットは、教育・地域・社会とつながる活動を通じて、未来を担う世代の挑戦を応援していきます。

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