
2025年、チームスピリット入社おめでとうございます!
2025年4月1日、チームスピリットに新しい仲間が加わりました! 4名の新卒社員が入社し、フレッシュなエネルギーとともに、社会人としての第一歩を踏み出しました。
2025年4月、チームスピリットは東京ヴェルディ フラッグフットボールチームのオフィシャルスポンサーになりました。
タックルの代わりにフラッグを取るこの競技は、年齢や性別を問わず楽しめるスポーツとして注目され、2028年のロサンゼルス五輪でも正式種目に決まっています。
今回チムスピParkでは、チームスピリット代表取締役CEOの道下さんによる、日本初のフラッグフットボールプロ契約選手として活躍する近江佑璃夏選手のスペシャルインタビューをお届けします。
フラッグフットボールの魅力や、チームで成果を出すために大切にしていることなど、世界のトップを走る選手ならのではのお話を伺いました!
中学3年時、他競技を引退した同級生を集め、女子チームを結成し大会に出場。QB/Sとして、全国優勝を果たす。その後、カナダへの留学時に大学フラッグフットボールサークルに入部。帰国後の2021年に日本代表のトライアウトへ参加。以降、女子日本代表として大陸予選や世界大会へ出場。
2025年5月 東京ヴェルディ フラッグフットボールチームと日本初のプロ契約を締結
改めて、本日はご来社いただきありがとうございます。
早速、本題に入っていきたいと思うのですが、まずフラッグフットボールの魅力について教えていただけますか?
フラッグフットボールの一番の魅力は、やはり戦略性や戦術性にあると思っています。
フラッグフットボールが特徴的なのは、ボールを持った選手の腰についたフラッグが取られると、プレーが毎回一度止まってセットプレーで再開するんです。
フラッグフットボールのプレイブックには100種類以上のセットプレーがあり、試合ではその中から相手や状況に合わせて選び、組み立てていきます。
試合の中で「次はこれを出そう」と判断していくのは、頭も使うし準備も相当必要ですよね。試合前だけではなく、試合中も戦略を更新していくのでしょうか?
はい。試合前には相手チームの試合映像を見て、弱点を分析します。当然、相手もこちらを研究してくるので、試合中は相手の反応を見ながらプレーを変えていきます。そのあたりはアメフトも似ているのですが、一番の違いは、やはりタックルがないことですね。
タックルがない分、プレーの工夫がより重要になるわけですね。
その通りです。なので、フラッグフットボールは女子チームが男子チームと戦って勝つこともできるし、スピードやトリックプレーを駆使してどんな相手でも戦略次第で勝つことができるんですね。
戦略、スピード、フィジカルと全部大事だと思いますが、優先順位をつけるとしたらどれになりますか?
まずは戦略ですね。次にスピードでしょうか。タックルがない分、スピードで相手を振り切る場面は結構多いです。
少し難しい質問になりますが、近江選手にとって「戦略」とはどういうものでしょうか。
うーん…難しいですが、自分たちにあるものは限られていて、その中でどう立ち向かうかを考える。
相手の強み・弱みを見て、自分たちの“勝てる部分”だけをかき集めて戦うイメージです。
それは、まさに企業経営にも通じますね。自社の限られた人や資金をどう活かすか、競合や市場に合わせて戦略を立てていく。フラッグフットボールは、まさしく「考えるスポーツ」ですね。
私たちは社名が「チームスピリット」なだけに、チームプレーの話は大変興味があります。近江選手は昨年、日本代表もされていましたが、どのようにチームをまとめていたのでしょうか。
昨シーズンは、10代から40代までのかなり年齢層の広いメンバーでした。だからこそ、コミュニケーションは特に意識していましたね。自分の考えに対しても、必ずしも全員が同じ意見とは限らないので、フィールドの中だけではなく、外でもしっかり話すようにしていました。
そんなに年齢層が広いんですね!特に年上の方に対してはリーダーシップを取るのが大変だったと思います。
例えば、どのような形でコミュニケーションを取っていたのでしょうか。
LINEやSNSのメッセージを使って、気軽に話せる接点を増やしました。
年齢もありますが、個々の性格の違いは本当に感じましたね。同じ質問に対して100の答えを返してくれる人もいれば、あまり反応しない人もいる。だからこそ、自分の伝え方も相手に合わせて工夫するようにしていました。
チームプレーですし、コミュニケーションを特に大切にされていたんですね。
近江選手にとって、「強いチーム」とはどういうチームだと思いますか?
やはり、スポーツにおいては“結果を出す”チームです。
もちろん、チームの雰囲気がよくて「いいチームだね」と言われることも大事だと思いますが、それだけで終わりたくないという想いがありました。
素晴らしいですね。結果を出すというのも企業活動においても同じです。
その想いはチームメンバーにも共有していたんですか?
はい、みんなにも伝えていました。
自分たちが楽しむだけではなく、応援してくれた人たちにも「きちんと結果で恩返ししたい」と。そういう意識はずっと思っていました。
両親がずっとスポーツをやっていて、「結果を出さなければ意味がない」と小学校の頃から言われていたんです(笑)。なので、自然と勝ち負けにこだわる姿勢が身に付いたのかもしれません。
最近まで会社勤めをされていたそうですが、競技と仕事を両立するのは本当に大変なことだと思います。これまでに苦しい時期はありましたか?
ありましたね。
私は今、社会人としては4年目になるのですが、平日は仕事が終わってからチームの活動があるんですね。最初はどちらも「100・100」の力でやっていたら、体のケアが追いつかなくて体調を崩してしまった時期がありました。
なので、日によってどちらに比重を置くかを調整するようにして、今日は仕事を優先する、今日は競技に力を入れる、など調整しました。仕事も好きで続けたかったので、両方続けるために状況に応じて割合をコントロールしました。
フィジカルだけでなく、メンタル面もきついことがあったと思いますが、どう向き合っていたのでしょうか?
実は、メンタルが落ちること自体を悪いこととは思っていないんです。
落ちる時は落ちる。でも、その中で「今の自分に何が起きているか」をちゃんと見つめて、具体的にどうすればいいかを考えるようにしています。目標設定をして、日々の行動に落として少しずつ回復していくような感覚ですね。
その考え方は非常に前向きで素晴らしいですね。
営業の仕事をしていた時に思ったんですが、世の中には自分で変えられることと、どうにもならないことがあるじゃないですか。その中で、自分がコントロールできることに対して、ちゃんとエネルギーを注ぐことが大事だなと思っています。
それはまさに、ビジネスでもスポーツでも通じる考え方ですね。
そう思います。会社勤めをして良かったなと思うのは、ロジカルシンキングとか目標の立て方、コミュニケーションの取り方などもすごく学べたことですね。学生時代とはやっぱり違うなと実感しています。
いよいよ2028年のロサンゼルス五輪で、フラッグフットボールが正式競技になりますね。想いはひとしおではないでしょうか?
はい、本当に嬉しかったです。五輪の正式種目になると知ったときは、もう希望に満ちあふれました。小さい頃からテレビで見て感動して、涙していた舞台に自分が立って活躍できるかもしれない。アスリートとしては、これ以上ない目標です。
フラッグフットボールは、まだ日本では知名度は低いですが、プレーするのも見るのも本当に楽しい競技なんです。自分が頑張ることで、この競技がもっと広まって、フラッグフットボール界がもっと盛り上がっていけたらいいなと思っています。
日本人とフラッグフットボールの相性はいいと思いますか?
はい、すごく合っていると思います。体格ではどうしても海外選手に劣る部分があるので、戦術や戦略で勝負できるこの競技は、日本人の強みを活かしやすいですね。
確かに、日本は「工夫」とか「緻密さ」が得意な国民性ですよね。
そうなんです。実際、日本人のプレーは海外の選手に真似されることも多いですし、日本人にコーチのオファーが来ることもあるんですよ。
高さで勝負すると海外チームには敵わなくても、限られた条件の中で戦略でしっかり勝てるのがこの競技の面白さです。
体格差などのハンデがあっても、事前の準備と戦略で勝てるというのはビジネスでも同じことが言えますね。限られたリソースの中で、どう知恵を絞って成果を出すか。そのプロセスにリーダーシップやチーム力が問われているのだなと、近江選手のお話を聞いていて感じました。
それでは最後に、チムスピParkの読者へメッセージをお願いします!
ありがとうございます。
まずは、いつも応援してくださっている皆さまに、結果で恩返ししたいという気持ちが一番強いです。ぜひ、試合会場に足を運んで、私たちのプレーを直接見ていただきたいなと思います。
見てくださった皆さんが元気をもらえるようなプレーをしたいと思いますし、活力を得ていただけたら嬉しいです。
私もチームスピリットの社員の皆さんを応援しています!
近江選手、素敵なメッセージをありがとうございます!
近江 佑璃夏選手 フラッグフットボール戦績
2021年 World Cup Game(6位)
2022年 The World Games(5位)
2023年 全日本選手権(優勝)
2023年 アジア・オセアニア 選手権大会(優勝)
2024年 全日本選手権 女子カテゴリー(準優勝)
2024年 World Championship(3位、チームキャプテン)
2025年4月1日、チームスピリットに新しい仲間が加わりました! 4名の新卒社員が入社し、フレッシュなエネルギーとともに、社会人としての第一歩を踏み出しました。
新年明けましておめでとうございます。 昨年もオープン社内報「チムスピPark」をお読みいただき、誠にありがとうございました。2025年も、社員の皆さまと共に「チムスピPark」を通じて、社内外の皆さまがつながりを感じられる場を提供できるよう尽力してまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします!
チームスピリットは、2024年9月2日~9月5日にかけて、京都で開催された「ICCサミット KYOTO 2024」にゴールドスポンサーとして参加をしてまいりました。