チームスピリットでは期初の9月から8月までの1年間を評価期間とし、全社員がMBOで目標設定を行いマネージャーによる評価フィードバックを実施しています。9月から新しい期が始まるにあたり、目標設定や評価を単なる『点』のイベントで終わらせず、1年を通じた『線』のコミュニケーションにしていくため、マネージャー陣を対象とした研修を2日にわたって実施しました。
講師には「TeamSpirit ONE 2026」でもご登壇いただいた、Wake Consulting合同会社代表の南和気氏をお迎えしました。今回のテーマは「メンバーの納得感を高めるための目標設定と評価フィードバック」です。管理職がフェアな目標設定と効果的なフィードバックのスキルを習得し、チームの成長やエンゲージメントを高めることを目的としています。当日は個人ワークやグループワークを通じて、実践的なフィードバックの方法や部下とのコミュニケーション方法を学びました。
「マネージャー向けの研修」と聞くと、メンバーの皆さんには少し遠い話に感じるかもしれません。しかし、今回テーマとなった「目標設定」や「1on1でのフィードバック」は、皆さんの日々の業務や評価に直結する身近で非常に大切なテーマです。マネージャーたちがどんな気づきを得たのか、研修の様子とともにご紹介します。
パフォーマンスを最大化する目標設定とは? Day1で見直した目標設定プロセス
Day1のテーマは「目標設定」です。「目標の数が多すぎると、達成率が下がる」というデータが紹介されました。
たくさんチャレンジしてほしいという思いから目標を10個近く設定してしまうケースもありますが、研修で紹介されたデータによると、重点目標は「4〜5個」に絞ったときが最も達成率が高くなるそうです。
目標を立てるタイミングで、どこにフォーカスするかを決めることが非常に大切です。
研修後のアンケートには、マネージャーからこんな率直な声が寄せられました。
自チームの目標の数が多すぎるということを確認できて良かったです。毎年クリアのために四苦八苦していたのですが、腑に落ちました。
これからの目標設定の時期、「自分の目標は多すぎてフォーカスが分散していないか?」という視点で上司・部下でコミュニケーションしてみると、お互いにとってより質の高い目標設定になるのではないでしょうか。
「効果的な1on1とは」Day2で学んだ「待つ」対話
Day2は、部下との1on1やフィードバックにおける「コミュニケーション」がテーマです。
マネージャーは普段からスピーディーな課題解決を求められているため、メンバーからの相談に対しても、つい先回りして答えを出してしまいがちです。しかし、研修では「相手の言葉を遮らずに待つこと(傾聴)」や、誰もが持つ無意識の思い込み(バイアス)に気づき、偏った評価につながらないようにする大切さが語られました。
日常的な1on1は、信頼関係を築くだけでなく部下の本音を引き出す大切な場です。研修では、良い点だけでなく何かしらネガティブなフィードバックをしなければならない際にも、部下のタイプに合わせてどのように効果的に対話するかをワークで学びました。
これらの実践ワークを終えたマネージャーのアンケートからは、日々の自身の言動を振り返る声が多く見られました。
上司の言葉で、部下が思考を阻害されているという指摘が、自分の言動を振り返る契機になりました。
先回りして仮説を立ててしまいがちなので、相手に話をしてもらい、相手に気づきを与えるような話し方をしようと思いました。
『ゲームのルールはゲームが始まる前に決める』という言葉が印象的でした。評価の前に、まずは目標設定が最重要だということを改めて実感しています。
自分自身が結論を急ぐタイプなので、つい評価時にも『前置きはいいから結果を』と思ってしまいがちですが、相手のコミュニケーションタイプに合わせて対応する方が円滑なコミュニケーションになるということが改めて認識できました。
目標設定と評価フィードバックを「点から線へ」
期初の目標設定や、期末の評価フィードバック。それらを単発の「点」と捉えるのではなく、日々の部下との1on1コミュニケーションを通じて「線」にしていくこと。今回の研修のハイライトは、まさにそこにありました。
お互いの認識をすり合わせるコミュニケーションは、評価の時だけ実施するのではなく、年間を通して継続していかないと認識のずれがどんどん大きくなってしまう。毎回1on1のたびにそのことを意識しておかないといけないと感じました。
今回の研修は、部下の納得度を高める目標設定の立て方と、1on1を通して部下の行動を変えるフィードバックを行うことがチームの成長とエンゲージメント向上に直結することを再認識する機会となりました。
マネージャー陣も、メンバーの皆さんが納得感を持って挑戦できるよう、日々の対話や評価のあり方をアップデートしています。これから始まる目標設定面談では、ぜひ皆さんも「どこにフォーカスしたいか」「目標の数は適切か」など、率直な思いを上司にぶつけてみてください!