
若手社員がリーダーに聞きたい7つの質問 廣山DL×山﨑編
チームスピリットを支えるリーダーたちに若手社員がインタビューをし、自らの学びを深めていく体当たり取材企画! 今回は、 Professional Service Departmentの Department Leaderである廣山さんに若手社員の山﨑さんがインタビューをしました。
チームスピリットを支えるトップリーダーたち。
CFOである高橋亮さんが2024年10月にチームスピリットに入社したニュースは、プレスリリースとして配信され、人事ニュースとして各メディアでも注目を集めました。
ファイナンスやIRの領域は専門性が高く、一般の社員にはどのような活動をしているのか実態が見えづらいもの。
そこで、財務経理本部 大藤本部長に、チームスピリットの執行役員CFOに就任した高橋さんへのインタビューをしていただきました。
道下さんとの出会いから入社の経緯、これまでの経験、そして財務経理領域の最上位キャリアであるCFOとして目指すべきことまで、率直にお話を伺いました!
1997年よりDewey Ballantine LLP 法律事務所 ワシントンD.C.オフィス勤務。 2000年よりメリルリンチ日本証券株式会社(現 BofA証券株式会社)、2014年よりJPモルガン証券株式会社の投資銀行部門に在籍し、数多くのM&Aや資本市場案件に関与。 2016年9月、株式会社マクロミルにIPO準備/IR統括責任者として入社。2017年7月より執行役員M&A統括責任者 兼 IR/SC室長、2020年7月より執行役員 コーポレートコミュニケーション・IR本部長 兼 M&A統括責任者、2022年7月より執行役員 経営戦略室長 兼 M&A統括責任者などを経て、2024年10月より当社執行役員CFOに就任。同年12月からは、コーポレート統括本部長と、エンプロイーサクセス本部長、人事部長も兼任。
公認会計士試験に合格後、監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)に入所。トータルサービス部にて上場会社の監査に加えてIPOを目指すベンチャー企業の監査や支援業務に従事。2010年12月 公認会計士登録。
2017年3月 有限責任監査法人トーマツ退所後、物流業界のコンサルティングとシステム開発、ロボティクスをターゲットとするベンチャー企業に入社し、管理部門にて経理財務や経営企画の実務とIPO推進を担当。 2020年3月 株式会社チームスピリットに入社し、経理、税務、開示等の実務を担当。現在はコーポレート統括本部にて財務経理本部長として、経理財務、IR、セールスオペレーションのマネジメントや社内のDX化を推進。
今日はお時間をいただき、ありがとうございます。
2024年10月にチームスピリットに入社され数か月が経ちましたが、会社や社員の印象についていかがでしょうか?
とても真面目で、一生懸命な方が多い印象ですね。そして、誰がどこで何をやっているのかが、とても良く見えるな、と思います。
私は新卒以来、外資系の投資銀行※に2社続けて計17年間勤めましたが、自分が属したその日本法人はいずれも2,000人くらいの規模でした。その後8年間は日本企業で過ごしましたが、これも連結ベースでは同じく2,000人ほどの規模。それに比べると、チームスピリットの規模は10分の1ですね。直前にいた会社で、「社員数で200人から300人くらいの時が一番良かった」、という声をよく聞いたのですが、確かに、この規模の会社だと、誰がキーパーソンで、どんなことをしているのか、全体感が把握しやすい気がします。一体感をもって会社を運営するには、ほどよい規模感なんだな、と納得しました。
一方で、いい意味でも悪い意味でも、当たり前だと思っていたことが当たり前でなかったなと気づくこともありますね(笑)。
※投資銀行:Investment Bankの訳語。法人向けに事業に特化した証券会社のことで、その主幹部門の投資銀行部門(IBD)では、顧客である事業会社等に対して、株式や債券を通じた資金調達や、M&Aに係るアドバイス等のサービスを提供する。
当たり前だと思っていたけどそうではなかったというのは、どのようなところでしょうか?
いろいろあります(笑)。すごく身近な例では、オフィスにコピー機が1台しかないところとか?(笑)。ある意味ペーパレス化が進んでいるとも言えますが。
投資銀行では顧客企業に訪問して資金調達やM&Aなどいろいろな提案活動をする際、訪問相手が社内でも議論を進めることができるように、直接説明を受けていなくても読めばある程度理解できることを念頭に置いて、分厚い紙の資料を印刷して持参します。そのため、オフィスには製本機能もある複合機が何台もあるのがあたりまえでした。なので、ちいさなコピー機が1台しかないことにはびっくりしました。
私もチームスピリットに入社した頃は60人程の規模だったので、徐々に組織が拡大してきた途中で気が付いていない事があるかもしれません。また何かお気づきの点があれば、ぜひ教えてください。
高橋さんはこれまでグローバルにご活躍されてきたキャリアをお持ちですが、どのような経緯でチームスピリットに入社されることになったのでしょうか。
私とCEOである道下さんは、慶應義塾大学での同級生なんです。大学1年生のほとんどの人が履修する政治学の授業のグループワークで一緒になって以来なので、お互い18歳だった時からのご縁ですね。ちなみに、「日本は国連の安全保障理事会の常任理事国になるべきか?」がテーマのディベートをしたのですが、そこで優勝したのが最初に共有した成功体験でした!
その後は文字通り、勉強でもプライベートでもいろいろな接点を共有してきました。3年生からは竹中平蔵ゼミでも一緒になって、夏休みに先生を訪ねて人生で初めてワシントンD.Cとニューヨークにも行きました。ニューヨークに着いた最初の夜は興奮が冷めやらず、道下さんを含む数人でバーに繰り出して、将来の夢を語ったり、たわいのない話で盛り上がったり、本当にいい思い出です。
その後、道下さんがオラクルに就職を目指す中で一緒にそのためのプレゼンテーションを作ったり、私が大学院に進学しようかワシントンD.Cの法律事務所に武者修行に出ようか悩んでいた時には、いの一番に相談して、力強く背中を押してもらったり、お互いのキャリアの最初から何でも相談してきました。
なので、数年後にメリルリンチに就職してニューヨークで長期研修をしていた際にも、遊びにきてもらいましたし、道下さんがオラクルやSalesforceで活躍して、どんどん偉くなっていくのが我が事のように嬉しかったりしました。違う業界で違う仕事をしてきたのに、ずっと長い間、近くにいた感じがあります。
お互いのキャリアや悩みなどを、折に触れて語り合ってきただけでなく、プライベートでも、お互い結婚式の友人代表スピーチをするなど、今は家族ぐるみでも仲良くしていて、ちょっと特別な存在です。
そんな道下さんがチームスピリットでCEOにチャレンジすることになり、少し経ったころに「誰かCFOの適任者はいないだろうか」という相談を受けたんです。これまでずっとそんな関係性できた中で、最終的には「一緒にやろう!」となったのが入社の経緯です。
高橋さんのキャリアやタイミング的にはどうだったのでしょうか。
前職のマクロミルにはIPOの責任者として着任し、外国人のCEOと、その後を継いだ自分と同い年のCEOと、それぞれタッグを組んで計8年を過ごしました。投資銀行から初めて事業会社に転職して、IRやM&Aの責任者など、自分のそれまでの経験を活かしつつも、新しいチャレンジがたくさんあった8年間でした。広報やデザイナーが所属する20人超の部門を率いたり、サステナビリティ委員会を組成して同社初のサステナビリティ・レポートを刊行したり、経営戦略室長になってより幅広でさまざまな企業活動に関与するなど、本当にいい機会に恵まれたなと思います。
ただ、ちょうど50歳になる目前で、次の10年を見据えて、キャリアチェンジを考えるにはいいタイミングでもありました。
加えて、私自身は「資本市場との対話」をキャリアの軸のひとつにしてきたので、上場企業のCFOはいずれ必ずやりたいことでもあったんですね。
32年前の出会いから、当社へのご入社まで神がかっているとしか言いようのないご縁ですよね。
本当ですね。18歳から共に過ごした年月は、このためにあったのかな?とすら思います(笑)。
私は高橋さんの入社以来、一緒に業務をさせていただいていますが、改めてCFOの具体的な業務内容とチームスピリットでの高橋さんのミッションを教えていただけますか?
簡単にお伝えすると、まずはCFOとして、お金という側面で会社を差配していくこと。具体的には、会社で何にどれくらいのお金を使うかを決めて(=予算配分と策定)、その効果をモニタリングしつつ必要な調整を加え(=予実管理)、その一連を社内外にレポーティングすること(=経営会議や取締役会での報告や対外的なIR活動)です。
また、本来はその活動の中で、資金が足りないという見通しになれば、金融機関や資本市場とコミュニケーションをして資金調達すること(=財務活動)も含めた4つの領域が主な業務でありミッションです。
コーポレート統括本部長としては、お金の面のみならず、会社が事業を行う上での、有形・無形のあらゆるインフラを整えることがミッションです。道下さんや他の執行役員とその配下でビジネスフロントにいる社員の皆さんが、何の憂いもなく、お客さまに向かって全力でぶつかっていけるようにすることがゴールだと思っています。
CFOの領域では、現時点で資金調達は必要なく、予算作成と予実管理もある程度まわっている印象ですが、レポーティグに課題があると考えて、IR活動を強化しています。
一方で、その他のコーポレート部門では、特に人事や従業員エンゲージメントの領域で、より急いで手当が必要な課題があると認識しており、その解決に力を注ぎたいと思っています。
ありがとうございます。
私のように財務経理部門に所属している人間は、その領域における最上位のキャリアであるCFOを少なからず目指したいという思いがあるのではないかと思います。
CFOを目指していくにはどうしたらいいのでしょうか。
まず、私がCFOとして目指すのは、チームスピリットを「さまざまなステークホルダーに長期的に応援してもらえる会社」にすることです。そのためには株主を含めた、多くの方々に信頼される企業であることが重要です。
そしてCFOに必要な素養は、「数字を読み解く力」と「コミュニケーションの力」だと思います。意外に思われるかもしれませんが、両者は切っても切れない関係です。財務経理本部には、数字を使って、経営の状態、会社の状態を早く、正しく映す「鏡」となることを目指していただきたい、とお伝えしました。ただ、その数字、つまり財務諸表を早く、正確に作るだけでなく、その背景にある定性的な要素まで含めて把握をすることが大切です。定量的なもの(=数字)と定性的なもの、両方を組み合わせて初めて真実が分かるのだと思っています。そのためには、社内のさまざまな人々とのコミュニケーションを重ねることが不可欠です。
加えてCFOとしては、さらにそれを一歩進めて、財務経理本部と一緒に把握した会社の状況を、社内外のステークホルダーに伝えていくメインスピーカーとなることが求められています。そのためには、自分の会社のことだけでなく、広く世の中で何が起きているかを把握して、その相対性の中で自社について明解に説明していくことが求められていると感じます。
企業経営は、自社内に閉じこもっていては発展がありません。外部環境を適切に捉え、良好なコネクションや人的ネットワークを張り巡らせて、そこから学んだ知見を会社に持ち込むことができるようにすることもCFOを目指すためには重要です。私もこれは非常に意識していますね。
これまではチームメンバーに「専門性を高めることが大事です」と伝えてきましたが、社内でのコミュニケーションがやや苦手な部分があると感じていました。社内外とのコミュニケーションが今以上に必要であることを、もっと強調して伝えていかないといけないですね。
コミュニケーションがいらないポジションはないですよね。
特に専門性が高ければ、なおさら丁寧なコミュニケーションが必要です。
私はこれまでのキャリアを通じて、数多くのCFOと出会ってきました。投資銀行ではCFOが最も重要なお客さまの一群であり、彼らが実現したい目標をサポートすることが私たちの主な役割でした。これまでにおそらく100人を超えるCFOと接しながら、多くの気づきをいただき、時には厳しい意見や叱責を受けることもありましたが、そうした経験が自分自身を成長させ、現在の考え方や仕事のスタイルを形作る大きな糧となっています。
今、自分がCFOとなり、自分が得てきたものを、自分の後進の方々に渡していくタイミングがきたな、とも感じています。
後編に続く!
― 難民や戦争を目の当たりにした少年時代、コーポレート部門のレスポンシビリティについて―
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