同じディビジョン(部署)でも、意外と知らない隣のチームの実態を座談会形式で紹介していく本シリーズ。
リーダーたちはどんなことを考えながら仕事と向き合い、どんな業務をしているのか?
チームを牽引するリーダーたちが熱いトークを繰り広げます!
今回ご紹介するのは、Service Development Division(以下、SDD)のTSF-Engineering Team(以下、TSF-EG)です!
※TSFは「チームスピリット」の中小企業向け製品を指す社内用語
田中美穂さん
2018年3月入社 TSF-EGのチームリーダー
Dev1のユニットリーダーを兼任
趙欣(ちょうきん)さん
2012年6月入社 Dev2のユニットリーダー
石原美由紀さん
2012年11月入社 QAのユニットリーダー
※QA(Quality Assurance)・・・製品の品質保証
チームを横断したスクラム開発
今日は私がファシリテートしながら進めていきますね、よろしくお願いします!
私たちは、大きく分けてソフトウェアエンジニアユニットとQAエンジニアユニットで構成されていて、「チームスピリット」とそのファミリー製品の開発および運用を行っています。日頃の業務をどのように行っているのか教えていただけますか?
組織としては、Dev1、Dev2、QA※の3つのユニットですが、実際の業務は3つのユニットを横断した5つのスクラムチームを組んで作業を行っていますね。
多いスクラムチームだと7人、小さいスクラムチームだと3人くらいです。
※Dev1,2にはソフトウェアエンジニア、QAにはQAエンジニアが所属しています。
それぞれのスクラムチームの中で、1つのことをみんなで解決していけるところがスクラム開発の良さですよね。
そうですね。私のスクラムチームは特に役割を固定してはいないのですが、どんな作業でもみんなができる前提なので、何かあれば対応できるところも安心です。
会社のミッション・ビジョン、SDDのスローガンとは別に設定した目的と役割で活動
ところで、私たちは2つの目的に沿って開発を行っていますよね。
一つめは、顧客獲得・解約防止につながる機能の開発。
二つめは、業務の属人化解消および品質向上を目指した開発。
二つめの目的は、TSFのサービスが稼働してから十数年経っていることにより、新たにうまれた課題に対応するためです。 新機能を作るだけではなく、業務の属人化を解消することや、利用する技術を刷新することなども積極的に行っています。
5つのスクラムチームはいずれかの目的をもって活動していますが、趙さん・石原さんのチームの目的はどちらですか?
私のチームは、一つめの「顧客獲得・解約防止につながる機能の開発」ですね。
直近で大きな開発は、インボイス制度に対応した経費関連の機能です。
私のチームは、二つめの「業務の属人化解消および品質向上を目指した開発」を目的としています。
勤怠管理の中で要となる勤怠計算の機能をリファクタリング※するチームで活動をしています。
※リファクタリング・・・ソフトウェアの外部から見える挙動を変えず、プログラムの内部構造を整理すること。
担当者しか業務が把握できていないといった属人化の解消も、問題解決のスピード感や品質に影響する意味においてもとても重要なポイントですよね。
ちなみにお二人はスクラムチーム内でどのような役割をされているのですか?
私は社歴が長いので、これまでの開発業務で属人化している部分を改善できるように、開発プロセスや仕様の原因、背景などのアドバイスをしています。
趙さんも石原さんも創業時からのメンバーですもんね。
私も知らない過去の経緯などをご存じだから、さまざまな場面でリードしていただいて本当に助かっています。
石原さんはどうですか?
私はQAとして勤怠計算の計算結果が正しいかを確認しないといけないので、テストケースをつくって自動テストを実装したりしています。これはQAだけではなく、ソフトウェアエンジニアの方にも協力していただいて実施しています。あとは、業務の属人化を解消するというところもリファクタリングの目的の中に含まれているので、勤怠計算の仕様をメンバーに伝えていくということもやっていますね。
設計開発テストについては、開発フェーズごとに作業を分断しないように、すべての工程をQAだけではなくPO※、ソフトウェアエンジニア含めて全員で対応していますね。
※スクラム開発でのプロダクトオーナー
そうですね。その他には、機能のリリースをしても良いかについて報告する場があるのですが、そこに向けて品質評価レポートのレビューをしたり、チーム全体として品質目標を定義しているので、そのレビューをしたりしています。
5つのスクラムチームで進めている開発が一定以上の品質になるように、石原さんには横断的に活動してもらっているので、とても助かっていますね。
フラットな関係で、お互いを支え合うチームワークが強み
直球の質問になりますが(笑)、チームの雰囲気はどうですか?
私たちはミーティングが多いのですが、本音が言いやすい雰囲気だと思います。
難しい部分の設計を、みんなで一緒に議論しながら協力して進めたりできるのも良いところだと思います。
あと、スクラムチームで計画された業務でなくても、本人がやりたいことはある程度取り組める土壌もありますよ。
確かにミーティングでの議論は活発ですよね。
中途採用のメンバーが多く、みんなのバックグラウンドが異なっているので、結構フラットに発言のしやすさを感じますね。
石原さんのチームはどうですか?
私のチームもお互いに協力しあっているところは共通かなと思います。
リファクタリングをやっていくなかで、いろいろと課題がでてくるのですがお互いにアイディアを出し合って、こちらは自分がやるとか、役割分担も臨機応変にその場で決めてできたりしています。
勤怠計算というとても責任の重い業務領域のところで、少しずつコツコツやらないといけないのもあってか、真面目なタイプの方が多いですよね。
そうですね、割と真面目な方が多いと思います。大変な業務ですけど、みんなで支え合ってやっていますね。
やりがいはチームとして改善や成果が感じられること
お二人はどんな時にやりがいとか楽しさを感じますか?
開発者としてのやりがいは、もちろん製品や機能をリリースできることですが、チームとしてはいろんな改善に取り組んでいるので、そういった取り組みが成果につながった時は嬉しいですね。
あと、仕様について理解を深めるために技術だけじゃなくて、業務知識もつくところはうちの開発のいいところかなと思います。
私がやりがいを感じるのは、シーズンごとに年3回機能リリースがあるのですが、それが無事にリリースできたとき。良かったというかホッとしますね。
直接私たちがお客さまの声を聞くことはないのですが、セールスの方やアンケートなどで「使いやすくなった」とか製品についてお褒めの言葉をいただくと、嬉しいですね。「この仕事をやっていてよかった」と感じる瞬間です。
品質保証でとても気を使っているところなので、特に嬉しいですよね。
逆に田中さんはどんな時にやりがいや楽しさを感じますか?
エンジニア以外にもプロダクトマネージャと一緒に仕様検討をしているのですが、自分が気づかない視点の意見がいろいろ出るので、そのミーティングは楽しいですね(笑)。
あと、2週間のタイムボックスをつくって、自分たちのプロセスを改善することをやっているのですが、「次のスプリントではこうやりましょう」とか「フィールド設計をこうしてみよう」とかPDCAを回して、もちろんすべての結果がすぐに出るわけではないですが、チームの状態が良くなったり、製品に対してポジティブな影響が出たりするときにはやりがいを感じますよね。
未来志向で、お客さまに価値あるものをお届けする開発チームを目指す
お二人は昨年(2023年)9月にユニットリーダーになりましたが、今後取り組んでみたいことはありますか?
Dev2のユニットとしてもスクラムチームとしても、より成果がでるやり方に変えていきたいですね。
これまではどうしても目の前のことに取り組みがちだったので、中長期的な視点に変えて取り組んでいきたいです。
私はまずユニットリーダーとして一人前になること。そして、QAユニットだけではなく、もう少し大きな視点で未来の姿について描いて、何をすべきか、どうあるべきか先を見据えた活動をしていきたいですね。
お二人ともリーダー職になって視座が一段上がった感じがありますね!
リーダーが少ないので、リーダーが増えるといいですね(笑)。
そうですね(笑)。技術的なスキルは大事ですが、1人で動くものではないのでチームワークをしっかり意識できる方、お客さまに価値あるものをお届けしたいと思っている方にぜひジョインしていただきたいですね。
エンジニア経験の年数が浅い方でも、「チームの中で成長していこう」というマインドがあればみんなでサポートしていくので、私たちに興味がある方は、ぜひ恐れずに飛び込んできてほしいですね!
今日はありがとうございました、これからもよろしくお願いします!
TSF-EGでは、一緒に働く仲間を募集しています!
まずは気軽にカジュアル面談でお話してみませんか?
▼本記事に該当する募集職種はコチラ
カジュアル面談を実施しています。ご興味のある方はお気軽にどうぞ!