チームスピリットは、4つのコアバリューを大切にしており、定期的にコアバリューを体現した社員・チームを表彰する「コアバリューアワード」という取り組みを行っています。今回はFY2023の上半期(2022年9月~2023年2月)において、最もコアバリューを体現し、「FY2023上半期コアバリューアワード」に輝いた5名の社員にインタビューを行い、働き方の工夫やプライベートの素顔に迫ります!
Customer Value
お客様自身気づいていない価値の創造にこだわります
TeamSpirit
誠実にリスペクトの気持ちを持って、関係者と貢献の輪を創ります
Innovation
理想のビジョンを描き、光速で実践し、失敗から学びます
Re:Start-up
毎日スタートアップ初日に戻り、未知を探索します
今回ご紹介する受賞者は、サービスディベロップメントディビジョン(SDD)の田中美穂(たなか みほ)さんです。
TSF*のエンジニアリングマネージャーである田中さんは、2018年3月にチームスピリットに入社されて以来、開発チームのまとめ役としてご活躍されてきました。
*TSF=当社が提供する「TeamSpirit」とそのファミリー製品を総称する社内用語
この度田中さんは、俯瞰的な視野でお客さまの課題解決と全社最適をとらまえて、当事者意識をもって開発チームをリードし事業成長に貢献し続けていることが、「Customer Value」と「TeamSpirit」を体現しているとして高く評価され、コアバリューアワードを受賞されました。製品開発への情熱とお客さまファースト視点をもち、高い当事者意識でTSFの開発チームを牽引する頼れる存在です。
本記事では、田中さんの知られざるプライベートの様子や、チームスピリットとの出会い、今後の目標についてお話を聞きました。
当事者意識をもって、チーム一丸でお客さまの課題解決に向き合う姿勢が高い評価に。
ーコアバリューアワードを受賞された率直な感想を教えてください。
田中
驚きすぎて最初は受け止めきれなかったというのが率直な感想です。ほかのメンバーの仕事が円滑に進むための取り組みを評価していただけて、とても嬉しく思っています。
ーご自身では普段からコアバリューをどのように意識しているのでしょうか。
田中
受賞理由の中で「当事者意識を持って」と推薦いただきましたが、製品開発はもちろんのこと、トラブル対応等においても常にお客さまの状況を把握しようと心がけていて、そういった点が評価していただけたのかなと思います。
また、開発に対する姿勢という点においても、当社の開発チームでは、チームが一丸となって開発タスクに取り組むスクラム開発というやり方を採用していて、入社当初から常にチーム一丸となってスクラム開発を進めていくことを意識して取り組んできましたので、結果として「TeamSpirit」を体現できていたのかなと思います。
37歳からの挑戦。エンジニアマネージャーまでの道のり
ー田中さんはどのような経緯でチームスピリットに入社したのでしょうか。
田中
元々ずっとエンジニアをやっていまして、前職は大阪のSIerでシステム開発を担当していました。在職中にリーマンショックの影響で仕事が大きく減ってしまい、研究開発の一環としてSalesforceの学びを深めていった時期がありました。当時、調べたことをネット記事として公開していたんですが、その記事を偶然チームスピリットの採用担当の方が見てくれて、スカウトの連絡をもらったのが最初のきっかけです。
ー入社の決め手は何だったのでしょうか。
田中
Salesforceを学んでいた頃、「TeamSpirit」の前身である「アッと@勤務」というサービスとチームスピリットのことを知りました。当時Salesforceでアプリを開発している会社はほとんどなかったので、チームスピリットのことは気になっていました。
また、前職ではエンジニアから役職が上がっていくとプロジェクトマネージャーになる道しかなくて、エンジニアとして自分が開発に直接携わる機会がなくなってしまうことにモヤモヤを感じていました。そんな時にチームスピリットからオファーをもらい、Salesforceを使った開発ができるチャンスだと思い入社を決めました。
あとは採用の対応をしてくれた社員の方がとても親切で好印象だったのも大きいですね。
ー現在はエンジニアチームのマネージャーとしてご活躍中ですが、どのような経緯でマネージャーになられたのでしょうか。
田中
チームスピリットに入社後はTSFの開発チームに配属されました。当時は7~8人くらいの小さなチームで、周りは私より年上の方もいらっしゃいましたので、あまりマネジメントの必要性はなかったんです。しかし、チームの人数が増えてくるにつれて徐々にまとめ役が求められるようになり、チーム内の役割としてリーダーを任されるようになりました。その後、徐々に会社の人事制度が整備され、正式にマネージャーの任命を受けたという感じです。
チームで大きな成果を成し遂げる。課題解決のためにお互いが助け合うことで「TeamSpirit」を実現
ー田中さんが仕事をする上で大切にしている価値観を教えてください。
田中
「チームで取り組む」ことを大切にしています。その考え方の基礎となっているのは「自分が優れたエンジニアではない」という自覚だと思います。優れたエンジニアなら一人で5人分の成果を出すことができますが、自分は一人分の成果しか出せないエンジニアだと思っています。
しかし、仮にチームに集まったメンバーがみんな普通のエンジニアだったとしても、チームとしてまとまることで、人数以上の成果を生み出したり、ひとりではできない大きなことを成し遂げることができると信じています。この「チームで取り組む」ことがスクラム開発の醍醐味であり、コアバリューの「TeamSpirit」に繋がっていくのだと思います。
ー普通のエンジニアと謙遜されていますが、社内では「田中さんに助けてもらった」という声を多く見かけます。仕事に取り組む上で何か工夫されているポイントはありますか。
田中
「分からないことは分からない」とすぐに言うことですかね。私はすぐに知っていそうな人を探して、問題解決を最優先で動くようにしています。逆に、相談をもらったときには、自分が解決できることはもちろんお手伝いしますし、分からないことは「あの人が得意な問題だから聞いてみよう」とすぐに動くので、結果的に問題解決に貢献できているんじゃないかと思います。メンバーの得意な分野や取り組みを知っておくというのが工夫のポイントです。
ただし、誰かに聞いて解決したことでも、自分がきちんと理解できていない状態をそのままにしておくとストレスになってしまいますので、気になるところは後で自分で調べるようにもしています。
ーストレス解消のためのリフレッシュ方法やモチベーションを維持する工夫などありましたら教えてください。
田中
そもそも、あまりイライラした状態が続くタイプではないですね。甘いものを食べている間に頭の中でイライラの原因を探るのですが、考えている間にほとんど解消しています(笑)
仕事中も、会議をひとつ挟んだらもうスッキリしていますね。これは私自身が切り替えが得意なこともあるんですが、チームスピリットに入ってから、理不尽なことでイライラすることがほとんどありません。会社全体でお客さまに対する価値提供を意識しているからこそ、自分勝手な依頼や相談を受けることが少ないんだと思います。
ーお休みの日にやりたいことはありますか。また、普段はどのような楽しみ方をされていますか。
田中
旅行にいきたいですね。久しぶりに海外旅行に行きたいですし、大阪にも帰りたいです。普段は散歩が好きで、休みの日は1~2時間ほど散歩しながら、風景やカフェで写真を撮っています。最近では築地から晴海へ行き、豊洲、ビッグサイト、有明、お台場を回ってきました。
田中
あと、休みの日はゲームに熱中しています。Nintendo Switchのスプラトゥーンにハマっていて、専用コントローラーを買って、開発チームのメンバーや他部門の方と一緒にプレイしています。また、最近はeスポーツを見るのも楽しみのひとつです。ZETA DIVISIONというプロチームのVALORANT(ゲーム名)部門を応援していて、エナジードリンクを2本買うともらえるステッカーを集めました(笑)
年齢を問わずにチャレンジできる舞台で、新しいチャレンジを。
ー今後はどのような仕事に取り組んでいきたいと考えていますか。
田中
チームをもう少し拡大したいですね。今もメンバー数はそれなりにいますが、安定した開発体制を維持しながら、さらにやりたいことにチャレンジするにはもう少し大きな開発チームにしていかないといけません。これは中長期的な目標として取り組んでいきたいです。
また、ちょっと漠然としていますが、みんなで新しいことにチャレンジできる土壌を作りたいなと思います。「TeamSpirit」は10年続いているプロダクトで、成長速度を優先して機能開発を進めてきたことで技術的な課題も存在していて、今はこの課題解消も重要なミッションとしてチーム一丸となって取り組んでいるところです。この取り組みに目処がついたら、新しい技術を取り入れたサービスの開発に目一杯チャレンジしたいですね。
ーあらためて、田中さんが考えるチームスピリットの良さを教えてください。
田中
何か問題があっても、フラットにもう一度考え直そうという姿勢に立ち返れる会社だと思います。私が入社した人数が少ない頃だけでなく、会社の形が変わった今でもその文化は続いています。問題の原因だけでなく、解決しなければならない課題に目を向けられる会社ですので、新しいことにチャレンジしてみたい人には合っていると思います。
ー最後に、これから活躍を目指す方たちへメッセージをお願いします。
田中
世間では一般的に「プログラマー35歳限界説」という通説がささやかれています。しかし、私は37の頃にチームスピリットに転職し、再びエンジニアとして働いた後にエンジニアリングマネージャーという立場になりました。チームスピリットは年齢を問わず挑戦させてもらえる環境があるので、ぜひ諦めずにいろいろなことにチャレンジしてほしいと思います!