チームスピリットは、4つのコアバリューを大切にしており、定期的にコアバリューを体現した社員・チームを表彰する「コアバリューアワード」という取り組みを行っています。今回はFY2023の上半期(2022年9月~2023年2月)において、最もコアバリューを体現し、「FY2023上半期コアバリューアワード」に輝いた5名の社員にインタビューを行い、働き方の工夫やプライベートの素顔に迫ります!
Customer Value
お客様自身気づいていない価値の創造にこだわります
TeamSpirit
誠実にリスペクトの気持ちを持って、関係者と貢献の輪を創ります
Innovation
理想のビジョンを描き、光速で実践し、失敗から学びます
Re:Start-up
毎日スタートアップ初日に戻り、未知を探索します
今回ご紹介する受賞者は、【セールス&マーケティングディビジョン(SMD)】の村本加奈(むらもと かな)さんです。
村本さんは2018年5月にチームスピリットに入社し、営業として活躍。2度目の産休・育休取得を経て、2022年12月には営業チームにおけるセールスイネーブルメントプログラムの立ち上げをミッションとして復帰されました。
この度村本さんは、セールスイネーブルメントプログラムの一環として、営業チームに入社するメンバーのオンボーディング(研修)プログラムを確立し、メンバーの早期戦力化に大きく貢献したことが、「TeamSpirit」と「Innovation」を体現していると高く評価されコアバリューアワードを受賞されました。
本記事では、村本さんが取り組んだセールスイネーブルメントプログラム立ち上げの裏側と、仕事と育児を両立しながらエネルギッシュに働くための秘訣についてお話を聞きました。
テーマは「教育濃度の標準化」。周囲の協力を得ながらセールスイネーブルメントプログラムの立上げに成功
ーコアバリューアワードの受賞おめでとうございます。受賞の率直な感想を教えてください。
村本
栄えある賞をいただけて非常に光栄です。取り組みを見ていただけていたことも嬉しいですし、またチームへの貢献との評価をいただけたことがとてもやりがいに感じられました。引き続き頑張っていきます。
ーセールスイネーブルメントプログラムの一環として、オンボーディングプログラムの確立が高く評価されての受賞でした。どのような課題から今回の取り組みに至ったのでしょうか。
村本
以前から、営業チームに入社された方がオンボーディングに苦戦しているように感じていました。チームスピリットの営業チームにはナビゲーターというOJT制度があり、新入社員一人に対して先輩社員が一人ついてOJT形式でサポートするのですが、これまできちんと体系化がなされていませんでした。また、ナビゲーターが手をかけてあげたいと思っていても、個人やチームの状況によってOJTに割く時間を十分に取れないケースもあったのではないかと思っています。結果的に新入社員のオンボーディングが我流になり、立ち上がりに時間がかかってしまう状況も発生していたことから、なんとかできれば、と思っていました。
ーオンボーディングプログラムの確立という今回のミッションに取り組まれてみて、実際に感じた変化はありますか。
村本
入社後に受けられる教育の濃度を標準化できたのは、チームとしてとても良かったなと改めて思いました。立ち上がりに時間がかかってしまうという課題は、新入社員だけでなくナビゲーター側でもどうしようもない部分もありましたので、そこを組織的にカバーする、という理想の形を実現できたと思います。
ーオンボーディングプログラムを作るのは大変ではなかったですか。また、作成にあたって、意識したポイントはありますか。
村本
幸い、自分がナビゲーターを担当していたときに作ったプログラムがありましたので、ゼロからベースを作らずに済みました。ただ、過去に作ったプログラムは、当時の上司レビューは経ているものの、あくまで私個人で作ったものですし、今回は育休明けということもあり製品や業務ルールの最新知識についても心配な部分がありましたので、ほかのチームの方たちにもたくさん協力して頂きました。内容の精査、研修資料のレビューまで、プログラムの根幹部分を複数の方にしっかり見ていただけたことで、より良いプログラムになったと思います。
誰かの役に立っている喜び。苦手な仕事を効率化して得意な業務に注力する
ー今回村本さんは、チームスピリットで2度目の育休から復職されましたが、復職にあたって何かエピソードはありますか?
村本
今回は、これまで以上にチームのみなさんのお力をお借りさせて頂くこともあろうことを事前に上長に相談し、復職日を迎えました。周りの方々のサポートには本当に助かっています。
もともと、復職にあたり、家庭の事情での急なトラブルに対応しやすいチームへ異動ができないか、と相談をさせて頂いていました。子どもが突如発熱することは多々ありますし、実際に、1人目の育休からの復職後には、1ヶ月前から予定していた役員向けプレゼン当日に子供の発熱が重なってしまい、急遽上司にサポート頂いた、というようなこともありました。夫とフォローしあうといっても、お互い仕事が忙しい状況だと限界がありますし、どうしようかと悩んでいました。そんなときにセールスイネーブルメントという、これまでの経験を活かしてチームに貢献できる役割をいただき、とても感謝しています。
ー復職された前後で、モチベーションの違いはありますか?
村本
モチベーションの違いはとくにないですね。価値提供の対象がお客さまから社員の皆さんに変わりましたが、それによってやる気が左右されることはありませんでした。
復職時の部署異動願いを検討するにあたり、自分自身が仕事のどんな要素に楽しさを感じているのか考えてみたところ、自分は「人との関わり」に楽しみを見出しているという結論に至りました。営業のときにはお客さまとのふれあいに喜びを感じ、今は身近な社内の人との関わりが楽しみになっていますので、今も昔も変わらず仕事は楽しいですね。誰かの役に立っているという実感が、やりがいに繋がっているんだと思います。
ー二児の母として家庭と仕事を両立させるために工夫されていることはありますか?
村本
仕事にメリハリをつけるようにしています。誰しも得意な仕事もあれば苦手な仕事もあると思うのですが、私の場合、苦手な仕事を頑張りすぎるとストレスがかかりモチベーションも維持しづらくなるので、苦手な仕事ほど効率的にこなして、得意な仕事にたっぷり時間を使えるように工夫しています。
家庭の面でいうと、家事の全部を頑張りすぎないことが重要かなと思います。食事も毎日作ると大変なので、総菜を買ってきて手軽にすませたり、頼れるところは頼るようにしています。仕事も家庭もメリハリが大事ですね。
ーなんでも得意そうな村本さんにも苦手な仕事があるんですね。具体的に得意な仕事、苦手な仕事はそれぞれ何でしょうか?
村本
結構明確にあります。得意なのはアイデア出しや既存業務の改善です。「こうしたらもっと良くなるんじゃないか?」と分析して、考えて実行して改善するサイクルを回していく仕事が好きです。
一方で、細かいチェックなどの精微さが求められる仕事は、結構負荷を感じやすいです。ただ、自分で苦手だとわかっているので、ミスが起きそうなポイントを検知するための仕組み作りなど、効率的に仕事が回るように工夫しています。
ー育児との両立は本当に大変だと思いますが、日々の疲れはどのように癒しているのでしょうか?
村本
お出かけ先で子供と一緒にランチをするのが週末の楽しみで、癒しの時間です。あとは、子供が寝た後に、1人でゆっくりお風呂に浸かる時間も日々の癒しタイムです。時間が取れる時には爆汗をかくまで浸かります(笑)入浴剤をその日の気分で選ぶのが、日々のちょっとした楽しみです。最近は日本の名湯シリーズとクナイプ(ドイツの有名な入浴料)シリーズをローテーションしています。
今が変革のとき。誰からも愛される会社であり続けるために
ー村本さんから見て、チームスピリットはどのような会社ですか?
村本
率直に言って、すごく優しくて柔軟な会社だと思っています。今回私が復職する際には、夫の仕事の都合に合わせTeamSpirit Singaporeへの転籍手続きをして頂くなど、ライフイベントに合わせた調整を柔軟に実施していただきました。社員が実力を発揮できる環境を提供するために、惜しみない努力をしてくれる会社だと思っています。
また、復職して真っ先に感じたのは、チームスピリットは今、変革のときを迎えているということです。社員全員の力を結集して大きな変化を起こそうという機運を感じ、毎日とてもワクワクしながら仕事に取り組めています。この前向きな変化は、きっとお客様にも感じていただけているはずです。これからもお客様や社員、関係する方全員から愛される会社であり続けるために力を尽くしたいと思っています。
ー今後、村本さんはどのような仕事に取り組んでいきたいと考えていますか。
村本
目標は大きく2つあります。1つ目は「営業内の提案資料やナレッジを共有する文化と仕組み作り」です。TEX*チームは、資料をBOXに格納するようなルールがあり、浸透しているのですが、TSF*チームにはルールはなく、シェアしたい人が各々シェアするような状態でした。まだ文化と呼べるほどの状態にはなっていませんし、営業組織の人員が拡大している中で、誰もが資料やナレッジを共有し、コメントが飛び交うような文化を育んだり、仕組み化していきたいと思っています。
*TEX=当社が提供する「TeamSpirit EX」の社内用語
*TSF=当社が提供する「TeamSpirit」の社内用語
(この話には後日談があるので、本記事の一番最後でご紹介します!)
村本
2つ目が「お客さま事例の有効活用」です。CRM(顧客管理システム)上で事例としての公開を許可いただいているお客さまを管理していますが、まだ活用しきれていない部分も多いにあると考えていて、業種別・お悩み別などで営業活動で活かせる提案素材を作りたいと考えています。このあたりも、今後営業の皆さんが利用しやすくなるように、仕組みやルールを整備していきたいと思っています。
自分が後方支援に回ってみて、営業の方がもっと営業活動しやすくなるためのポイントが見えるようになりました。
どんどん拡大中の営業組織において、オンボーディングをスムーズにして早期に活躍していただけるよう、また営業の皆さんが今よりもさらに営業活動に専念できる環境を作れるようにサポートしていきたいと思っています。
ー最後に、これからシンガポールでの新しい生活が待っている村本さんご自身へのエールをお願いします。
村本
今はいろいろな取り組みが会社の拡大に繋がっていくフェーズにあると思いますので、いろんなチャレンジに積極的に手をあげて、手広く、やれることをどんどんやっていきましょう。
プライベートでは居住地がシンガポールに移るので、シンガポールにいるからこそできる役割も果たしていきたいですね。シンガポールの開発チームと、日本の営業メンバーやお客様の声の橋渡しができるような立ち回りにも貢献していけるといいなと思っています。
ー村本さん、ありがとうございました!
<おまけ①> セールス組織の新しい文化の発信地「#バッチこい」チャネルの誕生秘話
本インタビューの中で、「誰もが資料やナレッジを共有し、コメントが飛び交うような文化を育んだり、仕組み化していきたい」と熱い思いを語ってくださった村本さん。この後、スピーディーに誕生した取り組みで、チームスピリットの営業組織において新しい文化の発信地となっている「#バッチこい」チャネルに関して、後日談を聞くことができました。
村本
取材後に若宮さん(村本さんの上司、CRO)との1on1でこの話をした際、同じようなことを考えられていたようで、その後「#バッチこい」というSlackチャネルを作成していただきました。野球用語で「いつでも来ていいよ!」という意味の掛け声だそうで、いつでもだれでも、カジュアルに投稿しましょう!という想いを込めた命名になされています。
チャネルの作成後、日々誰かしらが、ナレッジのシェア、ハッピーなこと(受注のお祝いなど)、各種つぶやきなどを投稿していまして、またそれらに対していろいろなコメントが飛び交っています。
この存在によって、誰でもいつでもシェア・投稿しやすい雰囲気が醸成されてきたように感じています。
ーSlackの「#バッチこい」チャネル、素敵な取り組みですね!いつも非常に盛り上がっていて、見ているとハッピーな気持ちになります!ぜひまた、詳しくご紹介できればと思います!
<おまけ②> シンガポールに移住した村本さんの様子
取材後、シンガポールに移った村本さんから素敵なお写真が届きましたので、最後にご紹介させていただきます!