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TeamSpirit Award 2026 ルーキー賞 TOMOHIRO HORIUCHI 「正しい土台から開発が始まる世界を創る」──作業を仕組みに変える、チームスピリット初のSRE

TeamSpirit Award 2026 ルーキー賞 TOMOHIRO HORIUCHI 「正しい土台から開発が始まる世界を創る」──作業を仕組みに変える、チームスピリット初のSRE

チームスピリットには年に1回、活躍した優秀社員を称える「TeamSpirit Award」があります。設定されている賞は5つあり、それぞれの賞にはチームスピリットらしい価値観と想いが込められています。

受賞者は、ユニットリーダー以上が賞にふさわしい社員を推薦理由とともに投票し、最終的に経営メンバーによって決定します。

■ルーキー賞:入社後、早いスピードで成長して成果を出している社員
■アンサングヒーロー賞:あらゆる感謝を集め、チームスピリットの成長・変化を支えている社員
■ベストリーダー賞:チームの成果を創出しつつ、メンバーの成長を支援し、マネジメントのロールモデルとなる姿勢を示した社員
■Spirit賞:チームスピリットのSpiritを体現することで実現できたハードな業務で、社内外から高い評価を得ている社員
■セールス オブ ザ イヤー:2026年の年間売上が達成率ベースでトップの社員

ルーキー賞を受賞した、プロダクトオペレーション本部 プラットフォームエンジニアリング室 室長の堀内 智弘さんにお話を伺いました!

ルーキー賞 受賞理由
入社1年未満という短期間で、メールサービス・SSO/MFA・TeamSpirit AIシフトエージェントなど多数のサービス基盤構築と協力会社との連携を主導。自身の担当領域が広大にもかかわらず、豊富な知識・経験を主体的に周囲へ還元し組織全体のレベルを底上げした。また、打刻連携システムの安定稼働を確立したほか、New Relic導入など頼まれていないことも自発的に提案・実行した。協力会社とのコミュニケーションも担い、会社として初のSRE*エンジニアとしてポジションをゼロから作った当事者意識と貢献心が高く評価された。

*SRE(Site Reliability Engineering):サービスが止まらず快適に使える状態(信頼性)を、人手に頼る運用ではなく、ソフトウェアによる仕組み化・自動化で守り高めていく考え方、およびそれを担う職種。開発チームが安心して素早くリリースできる土台づくりも担う。

当たり前の「毎日の安定稼働」を裏側から支え抜く

― ルーキー賞の受賞、おめでとうございます! 受賞が決まったときの率直なお気持ちを教えてください

ありがとうございます。正直、驚きました。
SREは、システムの土台や、その信頼性を維持・向上させる仕事です。新しい機能や画面のように皆さんの目に触れる部分ではないので、あまり目立たないというか、見えにくい業務だろうなと認識していました。なので、今回評価していただけたのは、本当に意外でした。

― 「見えにくい業務」というのは、具体的にどういうことでしょうか?

例えば、「新しい機能をリリースしました」、「システムをリリースしました」、というのは皆さんに共有する場がありますよね。一方で「システムが毎日、安定して稼働している」というのは、わざわざ誰かに言うものでもないと思いますし、皆さんにとって当然の前提だと思うんです。だからこそ、今回「見えにくい業務」を評価していただけたことが意外で嬉しく思いました。

― 周囲の方々の反応はいかがでしたか?

メンターの進藤さんとは日頃からよく話していて、まず「おめでとうございます」と言っていただきました。上司の手島さんからもすぐにご連絡をいただきました。「一目置かれていましたよ」というお話も伺って、ありがたいなと思いました。
家族からも「すごいね」「報われたね」と言ってもらえたのは嬉しかったです。

― 入社からの経歴を教えてください

2025年10月に、プロダクトオペレーション本部のサービス基盤ユニットへ入社しました。会社として初めての、SRE専任のポジションです。2026年7月に「プラットフォームエンジニアリング室」が新設され、室長を務めています。

― 普段どのような業務を担当されているのか、簡単にご紹介をお願いします

マルチプロダクトの信頼性や成長を技術基盤で支えるのが、プラットフォームエンジニアリング室のミッションです。システムの安定稼働はもちろん、開発チームがよりスムーズかつスピーディーに開発を進められるよう、技術的な支援やプロセス改善を行っています。

※SREという職種の役割については、2026年3月公開のインタビュー記事「プロダクトの成長を根幹から支えるサービス基盤ユニット(SRE)が挑む、チームスピリットの次世代基盤づくり」でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。

― ご自身では、どんなところを評価されたと思いますか?

社内のさまざまな部署から依頼が寄せられる中で、依頼の受け方を仕組み化したことでしょうか。「いつ対応してもらえるんだろう」というのが不透明だと不安ですよね。リクエストから着手までのフローを透明化し、双方が安心して業務を進められる仕組みを構築したことかなと思います。

Slackに届いた依頼が、自動で予定に入る

― 可視化した仕組みについて、具体的に教えてください

Slackに届いた依頼が、すぐに自動でJira(タスク管理ツール)に登録される仕組みを作りました。通知が来たら私が内容を確認して対応日を決めると、カレンダーとSlackが連動して、依頼した方に「何月何日に対応します」という連絡が自動で届きます。やり取りも記録もすべてJiraにひもづく形です。
催促しなくても、いつ対応してもらえるかが見えているので、依頼しやすくなったのではないかと思います。もちろん、その通りにできないこともありますが、第一歩は踏み出せたかなと。
AIがない時代から、「時間さえあれば、思ったことは何でもできる」と思って仕事をしてきました。そこにAIが入ってきて、その「時間さえあれば」の部分が、ある意味、飛び級したような感覚です。なので、思い描いたものは何でもできるという前提が自分の中にあるんです。Slackなら皆さん常に見ていますし、カレンダーとつなげば記録も残るし、連絡もつく。そう思って、すぐに形にしました。

― なぜ、他のツールや方法ではなく、このアプローチを選択したのでしょうか?

各部署からさまざまなチャンネルを通じて依頼が散在している状況でしたので、窓口を一本化し、全社員が日常的に利用しているツール(Slack)を起点にするのが最も効率的だと判断したためです。 根底にあるのは、「テクノロジーを活用すれば、業務上の課題は仕組みで解決できる」というエンジニアとしての前提です。現在はAIの進化もあり、構想を形にするまでのスピードが格段に上がっています。だからこそ、属人的な対応に頼るのではなく、最も合理的で誰もが使いやすい形に落とし込むことを重視しました。

― ほかにはどんな業務効率化(仕組み化)を実現されましたか?

たとえば、AWS(Amazon Web Services)からの通知をJiraに登録して、Slackで自動的に担当者に割り当てる仕組みや、ツールの利用状況を毎月決まった日に自動で集計してExcelにまとめる仕組み、打刻データの連携が正常かどうかを自動で監視して通知する仕組みなどですね。
また、社内のAIツールを使えるようにしたときは、使い始めるまでの設定が少し複雑でした。エンジニア以外の部署の方にも使っていただきたかったので、クリックするだけで設定が終わるファイルを用意しました。基本的に、今はAIもありますし、よっぽど突拍子もない斜め上のことでない限りは、何でも仕組み化できると思っています。

― 日々の業務の中で、「やりがい」や「成果」を最も感じるのはどんな瞬間ですか?

自分が作った仕組みが手を離れて、ほかの人のところで自動的に回っているのを見たときですね。そのときは、やってよかったなとすごく思います。

運用にかける時間を、付加価値の高い開発へ

― 入社されてからを振り返って、特に大変だったことや壁にぶつかった経験はありましたか?

入社当初に想定していたインフラ整備がロードマップ通りに進まなかったことですね。
Salesforce側でセキュリティに関する大きな変更が続き、MFA(多要素認証)への対応などもあって、まずは目の前の大きな問題から片付けないといけなかったんです。「まずは目の前のクリティカルな課題を解決し、事業基盤の安全を確保する」と優先順位を明確に切り替えたことが、その後の基盤整備を進める土台にもなったと思います。

― 日々の仕事に向き合う上で、「一番大切にしていること」は何ですか?

やはり、運用を人でカバーするのではなく、仕組みで自動化して解決することが一番大事だと思っています。
人の手で何かをしなければならないとなると、それに時間を取られて、本来やるべきことの時間が目減りしていきますよね。SREである私が仕組み化を推し進める最大の目的は、開発チームのメンバーが「本来注力すべき付加価値の高い開発業務」に専念できる環境を創り出すことにあります。

― 成果を出し続けるために工夫している、ご自身ならではの「習慣」や「マイルール」があれば教えてください

「反復業務の早期特定と、継続的なプロセス改善」を習慣化しています。最初から完璧な自動化を目指すのではなく、 最初の1回は手動で対応し、2回目、3回目になってくるとパターンの類似性が見えてくるので、見えた時点で仕組みにする。また、同じ課題に直面している他部門にもそのソリューションを横展開し、組織全体の効率化につなげるよう意識しています。

― 受賞理由には、New Relic*の導入を自ら提案されたことも挙がっていました

入社当時、システム全体の状態を細かく見える化できる余地があると感じ、「導入しましょう」と提案しました。社内ではまだ新しいツールでしたが、導入してみたら改善すべき点がはっきり見え、ほかのシステムへの横展開も進めているところです。活用はこれから皆さんと深めていきたいですね。

*New Relic:システムの稼働状況や処理速度、エラーの発生などをリアルタイムで見える化し、異常があれば知らせてくれる監視ツール。問題が起きたときに原因の箇所を素早く突き止めるのに役立つ。

― 受賞理由には、協力会社とのコミュニケーションを担われたことも挙がっていました

そうですね。SREの本来の役割はシステムの安定と信頼性の担保ですが、その実現には「上流である開発工程の品質」が不可欠です。そのため、設計の段階から運用のしやすさも一緒に考えられるよう、SREの観点での意見も早めにお伝えするようにしています。

― New Relicの導入も、協力会社への早めの働きかけも、ご自身から動かれたものなんですね。その原動力は、何なのでしょうか?

自分だけのためになることをしても、ほかの人が大変な思いをしていたら意味がないですよね。
自分一人がタスクをこなすだけでなく、協力会社も含めたプロジェクト全体が同じ土台の上で進められることで、初めてスピードと品質が両立できると考えています。

「正しい土台の上で開発が始まる世界」をつくる

― 今後、チームスピリットでどんなことに挑戦していきたいですか?

プラットフォームエンジニアリング「室」としてチームで取り組む体制になったので、最初から正しいインフラの土台の上で開発が始まる世界を、この会社で創っていきたいです。既存プロダクトのシステムを「あるべき姿」へと引き上げるための改善を段階的に進めています。この基盤整備を完了させ、今後新しいプロダクトを立ち上げる際には、最初から最適化されたインフラとCI/CD(継続的インテグレーション/デリバリー)環境が整っている状態を作りたいです。それが実現すれば、開発のスピードも品質も飛躍的に向上するはずです。
まだまだこれからですね。

― 最後に、この記事を読んでいる社員の皆さんへ一言メッセージをお願いします!

業務の中で発生する「繰り返し作業」や「手間の掛かる運用」の多くは、仕組み化・自動化できる可能性があります。「#helpme_po_sre」というチャンネルに「こんな業務を自動化できませんか」と気軽に言っていただければ、まずは一緒に考えさせてください。もちろん、すぐにはできないものもありますが、ご相談にはいつでも乗りますので、お気軽にお声がけください。

堀内さん、ありがとうございました! 改めておめでとうございます!

堀内さんのプライベートをご紹介いただきました!

雨が降らない週末は、お子さんと公園の木陰でひと休み。

「仕事柄、部屋にこもっていることが多いので、土日はほぼ、雨が降っていなければ子どもを連れて外に出かけます。
出かけると写真もどんどんたまるので、これは残したい、というものはハードディスクに入れたりしています。プライベートで何か作るとしたら、撮った写真をもっと楽に1か所に集める仕組みでしょうか。けっこう面倒なので」

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