
モノづくり最前線 「勤怠設定ナビ」PM編
クラウド型SaaSの勤怠管理ソリューション「チームスピリット」は、2012年4月に提供開始されました。そこから現在に至るまで、「チームスピリット」はさまざまな機能開発や法令改正に合わせたアップデートをしつづけ、常に進化しています。 モノづくりの最前線に立つ開発部門の中でPM(プロダクトマネージャー)は、どうやって機能開発の優先度をつけているのか?何を重視しているのか?その思考や工夫の裏側に迫ります。
チームスピリットを支えるリーダーたちに若手社員がインタビューをし、自らの学びを深めていく体当たり取材企画!
今回は、Service Development DivisionのDepartment Leaderである白須さんに若手社員の福島 さんがインタビューをしてくれました。
大学卒業後、システムインテグレーターにて営業職、システム開発のPMに従事したのち、関連会社のシンクタンクに出向、サイバーセキュリティコンサルタントを経験。帰任後は自社サービスのプロダクトマネージャーを担当し、2020年より現職。プロダクトマネジメント、BizDevを歴任した後、TSFのプロダクトディレクターに。
2023年4月入社のチームスピリット新卒入社1期生。Service Development Division、 TSF Engineering Teamに所属し、エンジニアとして従事。
A:ARRや製品価値を最大化させるための新機能や改善の方向性を決めること
僕はあまり白須さんの業務についてイメージできていなのですが、現在、担当されている業務内容を教えていただけますか?
私の業務はざっくり言うとTSF※1の全体を見ています。
ARR ※2と製品の価値を最大化させるためには、新規のお客さまの獲得と、既存のお客さまの解約阻止を両立しないといけません。
Product Management Teamが策定したロードマップを会社の経営戦略などから見てマッチしているかを判断し、責任者としてレビューと承認をしています。
また、他のDivisionからの要望なども調整しながら、TSFとしての新しい機能や改善の取り決めを行っています。その意味でもARRと製品価値の最大化が私の業務でありミッションと言えますね。
※1 TSF: 中堅・中小企業向け自社製品を指す社内用語
※2 ARR: Annual Recurring Revenueの略。年間経常利益または年間定期収益のこと。
TSFの大きな方向性を決められているんですね。
そうですね。 方向性を決めるためには、もちろんリソースの管理もあるので予算調整や立てた計画に対しての進捗状況をモニタリングしたりしています。
開発方針だけではなく、そういった人を含めた予算面などでも他のDivisionとの調整は重要な役割です。 商談中に出てきた課題を解決しつつも、製品全体としてどう成長していくかを描くこと。そして、限られたリソースに対して、どう優先度をつけて実行していくかを考慮しながら進めています。
その他には、TEX※の工数チームのProduct Manager(PM)も兼任しています。
※TEX :大企業向け自社製品を指す社内用語
TEXのPMも兼任されていたんですか。
知らなかったです…。
新規事業の推進もしていますよ(笑)。
新規事業については、もちろん新しい製品を作り、それをお客さまに届けることなんですが、そのためには、市場性やニーズなどビジネスサイドの視点が非常に重要になります。
A:DLとしてのやりがいは、最小のリソースで最大の価値提供ができた時
いろいろと業務をされていると思うんですが、どういう時にやりがいを感じますか?
そうですね、本当にいろいろやっているので難しいのですが…。
Team Leader(TL)がしっかりしているので、ある意味何もしなくていいところですかね(笑)。
TSFの方針の取り決めは人の採用、外注等のトータルのリソースも含めて決めていくので、最小のリソースで最大の価値提供ができる、その工夫がハマったときが気持ちいいですね。
(ストラテジーゲームみたいな話だ… ←内心こう思って聞いてました。)
モノづくりの観点としては、自分が設計したものは当然思い入れがあるので、自分が出したものがしっかり使われているということは嬉しいです。
そういう意味でも、TLがしっかり組織をまわしてくれているので、自分のリソースを新規事業に割けていられるのがありがたいですよね。
マネジメントが効いているからこそ、白須さんがある意味手を放していても良い状態ということですよね。
まあ、そうかもしれないですね。ありがとうございます(笑)。
A:プロダクトマネジメントをやりたかったため
白須さんがチームスピリットに入社しようと思ったきっかけを教えていただけますか?
私はプロダクトマネジメントをやりたかったんですよ。
前職には新卒で入社して、16年在籍していました。
長いですね!
長いんですが、最初の5年くらいは営業をやっていて、その後PM、コンサルと経験して開発側があまりできていないんですよね。
受託開発の会社だったので、お客さまの作りたいものを最低限のコストで作って終わりだったので、PMとしてもっと自社開発や新事業に携わりたいと思ったのがきっかけでした。
チームスピリットにはエージェントの紹介で入社しました。
原さんと面接されたんですね。
そうです。あんなに怖かった面接は初めてでした。あ、見た目や話し方とかじゃないですよ(笑)。
原さんから、超本質的な質問がバンバン飛んでくるので、打ち返すのに必死でした!
福島くんは、原さんと話す機会があまり多くないかもしれないけど、原さんの印象はどう?
なんていうか、こう言い知れぬオーラがありますね…(笑)。
ところで、白須さんが開発一筋ではなくていろいろ経験されているのは意外でした。
そうですね、もちろん専門性があった方がキャリアとしては分かりやすいとは思いますが、自分ではこういうキャリアなのは結構好きですね。
大企業だといち社員がいろんな業務にトライすることは難しいですが、いい意味でチームスピリットの規模感だとさまざまなことをスピード感を持ってできるので。
アップルの創業者であるジョブズが「Connecting the dots」※と言っていますが、同じようにいろんな経験を積んだ点と点が繋がって、今の私のキャリアになっていると思っています。
※Connecting the dots:点と点をつなげる。バラバラの情報や出来事が、一つにつながること。
A:メンバーのレイヤーやバックグラウンドによってコミュニケーションの取り方を変えること
先ほど、DLとしてはTLがしっかりしているのでそんなにすることがないようにおっしゃっていましたが、普段マネジメントやコミュニケーションなどで気を付けていることはありますか?
そうですね、例えばTLと新卒の方へのコミュニケーションは同じではないですね。
それはそうですよね(笑)。
私は伝えたいことなど、相手の立場やバックグラウンドを意識してコンテキストを変えています。同じことを伝えるにも、工夫して話をしますね。それは自分がいろんなバックグラウンドがあるからこそ、できることかなと思います。
職種によっても伝え方を工夫されるんですね。
そうですね、その立場の方のコンテキストを理解すれば成立する会話があるので。
A:指摘されるのが嫌で、質問をせずに我流で業務をしてしまっていたこと
白須さんは、若手の頃に失敗した経験などはありますか?
逆に成功の方が少ない気がしますね。開発系の仕事だと日々いろんなトラブルが起きるので、どこのタイミングで成功と思えるのか難しいと感じます。
ちょっとうまくいった事は成功と言えないんですね。
そうですね、私の場合はですが。
過去の失敗でいうと、昔はプライドが高くて、上司や先輩に質問ができませんでした。新卒入社1年目の営業時代のことですが、見積もりやヒアリング、提案書の作成など指摘されるのが嫌で、我流でやっていました。当然、それだと成長しないので怒られるわけです。質問をしない、成果は出ない、成長もしないので、毎日怒られていた気がします。その1年はものすごく悩みましたね。
そのような中で、何か成長のきっかけがあったんでしょうか。
入社して2年目になると後輩ができたので、客観的に自分が見られるようになったことかもしれません。
周りの意見を聞かないような態度だと、周囲の協力は得られないわけです。
でも、そうやって冷静に自分を見つめて改善をしていった結果、3年目、4年目にはトップセールスになっていました。
すごいですね!
ちなみに、新卒1年目はすごく悩まれたとおっしゃってましたが、その時も含めて今もリフレッシュ方法とかどうされているんですか?
私は意外と楽天的なので、あまり引きずらないんですよね。悩むことが面倒になっちゃうんです(笑)。
なので、悩んで夜眠れないとかはないです。怒りで眠れないことはありますが(笑)。
悩んでも何も変わらないので、悩むのではなく考えることが大事かなと。
解決していないことがあると、モヤモヤしませんか?
人に話したりアウトプットしたりすることで自己解決できることが多いですね。
言語化するためには、冷静になって整理をしないといけないので。その結果、あえて今は意思決定をしないという結論になることもあります。
あとは、寝るに限ります。運動することもスッキリする方法ですし、とにかく健康が一番です。社会人は短距離走じゃないので、自分が健康でいられるためにどうすべきかを考えることも大切だと思いますね。
A:目標と情熱を持って新しいことにチャレンジする人
これからどのようなメンバーと一緒に働きたいですか?
何か目標を持って、そこに情熱を傾けられる人と一緒に働きたいですね。
周囲を巻き込んで、新しいことにチャレンジしているメンバーを見ていると気持ちがいいです。
僕も何かチャレンジできるように頑張ります。
新しいチャレンジをすると、苦しいこともいっぱいあると思いますが、向いている向いていないも含めて「やってみる」って大事ですよ。
失敗したっていいんです、若手のうちは誰かが責任を取ってくれるんで(笑)。
A:自分の世界を広げ、高みを目指すこと
若手メンバーに今のうちからやっておいた方がいいことや、アドバイスをお願いします。
自分の世界を広げることですね。なんでもいいから興味を持ちましょう。
ビジネス書でも小説でもなんでもいいので、本を読むことをおススメします。
福島さんは、20年後どうなっていたいってありますか?
まだ先のことはわからないですが…。
でも、今日の白須さんのお話を聞いて、小さな成功を成功として満足しない姿勢や、失敗を引きずらない考え方を見習いたいなと思いました。
人は自分のできていないところばかりに目がいきがちですが、悩まず恐れず、たくさん挑戦して高みを目指していくといいと思います。
ありがとうございます!
小さな成功を成功として満足しない、失敗を引きずらないという考え方に、社会人として走り続ける白須さんの姿勢と白須さんのランニングフォームのキレイさが重なりました。 現実の長距離走と同じく、自分に合ったフォームがあって初めて長く走り続けられるのではないかと。
私も自分のフォームを見つけて、これから直面するであろう課題や成功、失敗もいつか振り返った時に、小さく見えるくらい遠いところまで走って乗り越えていけるよう頑張ります。
貴重なお話ありがとうございました!
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