HELLO、CEO!教えてください、道下さん プライベート編
ビジネス編では、チームスピリットのメンバーから寄せられた道下さんへの質問の中から、仕事や会社、価値観に関するQ&Aをお届けいたしました。 プライベート編では学生時代のエピソードや趣味など、道下さんの意外な一面に迫ります!
2023年11月27日の株主総会を経て、道下和良さんがチームスピリットの新CEOに就任されました。
道下さんの素顔に迫る企画として、チームスピリットのメンバーから道下さんへの質問を募集したところ、たくさんの質問が寄せられました。
皆さんが聞きたい道下さんのビジネスとプライベートについて、じっくりお話を伺ってきました!
ビジネス編では、道下さんが働く上で大切にしている価値観、そしてチームスピリットへの想いをお届けいたします。
編集部: まずはご就任おめでとうございます。これからどうぞよろしくお願いいたします!
道下: よろしくお願いいたします!
編集部: 早速ですが、社内から道下さんへの質問がたくさん寄せられましたので、今日はどんどん伺っていきますね。
Answer : 「歴史の積み重ね」
以前から営業顧問としてチームスピリットに関わっていただいていましたが、改めて会社や社員の印象はいかがでしょうか。
歴史の積み重ねを感じますね。
製品も組織も歴史の積み重ねがあって今の市場ポジションや会社があるので、リスペクトを感じます。良い部分を感じる一方で、中にいるからこそ変えづらい部分もあると思うので、フレッシュな目をもって皆さんと相談しながら変えていければと思っています。
守るべきところは守り、変えるべきところは会話を重ねながら変えていきたいと思います。
Answer : 「真実や答えはお客さまの中にある」、「チーム・組織として成功する」
道下さんはこれまでさまざまなキャリアを積み重ねてこられたと思いますが、働く上で大切にされていることはあるでしょうか。
私には2つ大事にしていることがありまして、1つめは「真実や答えはお客さまの中にある」ということ。2つめはマネジメント職が長いので、どうやったら「チーム、組織として成功するか」です。
不確実性の高い世の中にあって、絶対的な答えがあるわけではありません。マニュアルがあるわけではない不確実な世界において、どう舵取りをしていくかを考えた時に、真実はお客さま先にあるはずなのでそこを絶対に外さないようにすることです。
お客さまを見ずに、何かのビジネスモデルでプロセスや戦略をつくるのは間違った方向に行ってしまいます。
「The Model」型を間違ったかたちの分業型モデルとして取り入れると組織がサイロ化※し、お客さまがプロセスの最後に位置されがちです。例えば、受注した後はカスタマーサクセスの仕事・役割だよね、となりがちですが、そうするとお客さまはカスタマーサクセスの先に存在することになってしまいます。そうではなく、組織全体、どの職種・ポジションの方であってもお客さまに向き合い、お客さまの価値につながることを意識することが大切です。
※サイロ化・・・各部門の情報や業務プロセスが孤立し、連携されていないこと
私(PR)のようにあまり直接お客さまと接しない職種は、特に日頃から意識しないといけない事ですね。
ちなみに経営層となると直接お客さまに接する機会が減るかと思うのですが、どのようにお客さまと向き合うのが道下さんご自身の役割だとお考えですか?
私自身は、社長としてお客さまのトップ層とフェイス(相対)することが仕事だと考えています。
現場担当者がトップ層と相対することは難しいことが多いので、そういった場合に対・会社として面のお付き合いができるようにすることです。経営者として信頼をしていただきエグゼクティブスポンサーシップを結ぶことで、お取り引きをしやすくしたり、お互いの現場担当者が仕事をしやすくなったりすることも多々あります。お互いの会社の考えのレイヤーを合わせていくことが、私の務めだと思っています。
「真実や答えはお客さまの中にある」と明確にお答えいただいたのですが、この信念がうまれた背景やエピソードがあるのでしょうか。
これは新卒2年目の時に上司がくれたアドバイスからです。
当時、過酷なプロジェクトを担当したことがありました。言い方は良くないのですが製品レディネス※がまったくなく、しかも不具合を多く含んだまま他社からOEM供給を受けた製品を、会社の方針を受けて販売しトラブルだらけの状況を数ヶ月かけて収束させなくてはいけない状況でした。
社内には協力的ではない人もいましたし、政治的な部分でも社内がゴタゴタしていて非常にフラストレーションが溜まっていたんですね。
※レディネス・・・知識や環境などが整って準備ができている状態
当時の上司に対して、そのような社内状況をコントロールできない自分の不甲斐なさと会社への不満をぶつけたところ、「君がやることはただ1つ。お客さまに向き合うことだけだ」と言われました。
社内の状況に翻弄されることなく、お客さまと固い信頼関係で結ばれていたら、やる事はおのずと見えてくる。目から鱗が落ちる思いでした。それ以来、その考え方がいろんな意味で自分のベースになっていますね。
もちろん社内のコミュニケーションも大事なのですが、羅針盤のないままに右往左往するのではなく、自分自身の考え方の方向付けができたことで、社内の説得を含めて舵取りができるようになったと思います。
Answer : 「Oneチームスピリット」
道下さんの働く上で大切にされている価値観を教えていただきましたが、その上で道下さんが目指すチームスピリットのあるべき姿を教えていただけますか?
「Oneチームスピリット」という言葉が持つ価値観は非常に大事だと思っています。では、その「Oneチームスピリット」を実現するためには何が必要か。私が考える必要な要素を4つあげます。
1.Confidence & Humble(コンフィデンス&ハンブル)
自信と謙虚さを持つことです。戦略や事業に対して強い自信を持ってもらいたいですし、リーダーの方は自信を持ってチームに方向を指し示せるようになってもらいたいと思います。
一方で、自信が過剰になってはいけません。お互いにリスペクトと謙虚さの気持ちを持ってもらいたいと思います。
2.Professional & Open(プロフェッショナル&オープン)
会社なので成果を残さないといけない。そのためにはプロフェッショナルでなくてはなりません。しかし、そのプロフェッショナリズムが強すぎると、専門性の枠に捕らわれてしまい、周囲の人に対して排他的になってしまう危険性があります。常にオープンなマインドを持って、多くの人から学びディスカッションをする姿勢が必要です。
3.Leadership & Followership(リーダーシップ&フォロワーシップ)
自分たちはどこに向かっていくのか、ということをリーダーはメンバーに示す必要があります。ただし、リーダーも全知全能ではありません。やるべきこと全部をリーダーができるわけではないので、メンバーがフォロワーシップを発揮することで組織が動くのです。リーダーシップとフォロワーシップはコインの両面のようなものです。ネクストリーダーはベストなフォロワーから生まれます。
4.Beginner’s Mind(ビギナーズマインド)
冒頭に「歴史の積み重ね」についてお話しましたが、強みでもある一方で、ビギナーズマインドがないと視野が狭くなり、組織としても排他的に陥りがちです。これは自分自身の戒めでもあるし、皆さんにも意識していただきたいことです。
ビギナーズマインドは創業者の荻島さんもおっしゃっていましたね。
米セールスフォース・ドットコムの創業者であるマーク・ベニオフが、ビギナーズマインドを大切にすることの重要性を語っていますね。専門家ではなく、初心者の気持ちでさまざまな可能性を検討することが重要だということです。
対になっている言葉が3つありましたが、バランスを非常に重視されていらっしゃるのでしょうか。
起業家は強烈に引っ張っていくタイプの方が多いと思うのですが、私は2代目社長ですからバランスも重視します。
創業時の勢いのあるところから、さらに会社を大きくしていくためには尖り方に気を付けないといけないと思っています。例えば、ダイバーシティであったり働き方の柔軟性であったりと、大企業があたり前にできていることを意識していく必要があると思っています。
Answer : リーダーシップ&フォロワーシップ
あげていただいた4つの要素に共感し、目指していける人材を当然求められていると思いますが、チームスピリットの社員に期待するところを教えてください。
先ほどの話とつながりますが、DL/TL/UL※のリーダー層はリーダーシップを発揮し、チームメンバーの皆さんはフォロワーシップを発揮していただくことを大いに期待しています。
※DL・・・ Department Leader、 TL・・・Team Leader 、UL・・・Unit Leader
リーダーの方には、チームメンバーの方から「喜んでこのリーダーをサポートしてフォローしたい!」と思ってもらえるような振る舞いを期待します。メンバーがリーダーをフォローするということは義務ではなく、自発的意志によるものです。だからこそ、リーダーからチームメンバーの方々に対してはコンフィデンス&ハンブルなリーダーシップスタイルが必要とされます。
一方、チームメンバーの皆さんにはベストなフォロワーシップを期待します。フォロワーの中でベストなフォロワーシップを発揮するということは、つまりそれがフォロワーの中におけるリーダシップになるんですよね。だからこそ、ネクストリーダーはベストなフォロワーから生まれると信じています。どんどんネクストリーダーが生まれていって欲しいと思います。
リーダーであったとしても、またメンバーであったとしても、全知全能のパーフェクトな人はいないので、互いに支え助け合いながら働いていく必要があります。助け合いをするためには、オープンでプロフェッショナル、コンフィデンスでハンブルであること。
それが結実していくと、結果として明るく健全な会社が実現できると思います!
Answer : 周囲からうらやましがられる会社になる
先ほどおっしゃっていただいたようにチームスピリットは「明るく健全」で、かつ5年後どのようになっていたいと思いますか?
知り合いや周囲の人から「チームスピリットで働いているなんてスゴイね」、「いろいろ教えてほしい」とうらやましがられる会社にしたいですね。
これはチームスピリットで働く皆さんへのメッセージとなりますが、周囲からうらやましがられる会社を、ぜひ一緒につくっていきましょう。
私ひとりで出来ることではないので、実現のために全員が「Oneチームスピリット」でやっていきましょう!
道下さん、たくさんの質問にご回答いただきありがとうございました。
プライベート編では、道下さんの意外な素顔に迫ります!
ビジネス編では、チームスピリットのメンバーから寄せられた道下さんへの質問の中から、仕事や会社、価値観に関するQ&Aをお届けいたしました。 プライベート編では学生時代のエピソードや趣味など、道下さんの意外な一面に迫ります!
2024年6月にFY25に向けたカンパニースローガンとして「Open the Door」を掲げることが道下CEOから発表されました。このスローガンは、私たちがさらなる進化をとげるために、全社員が意識してほしいマインドの在り方をあらわしたものです。 「Open the Door」がどのようなものなのか、その先駆けとして具体的に実行された「執行役員会のオープン化とライブ配信」についてお話を伺いました。