新しい記事フルリモートで働くエンジニアのオーバーワークを見回り、採用・教育の時間を生み出すダッシュボード
本企画では、働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit※」でリアルタイムに収集したワークログから社員の働き方を可視化し、データを分析・活用することで生産性の向上につながる効果的なタイムマネジメントを行なっている事例を紹介します。 ※勤怠管理、工数管理、経費精算、電子稟議、社内SNS、カレンダーなど、社員が毎日使う社内業務を一元化したクラウドサービス
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今回は、ブランディング広報チームでマネージャーをつとめる荻島 将平さんに部下のマネジメントへどのように活用しているのかをお話してもらいました。(22年12月取材時点)
【ブランディング広報チーム】
マネージャーの荻島さんと広報経験のある少数精鋭チームです。企業価値の掘り起こしから、広報企画立案、戦略策定、実行、見直しをしています。2022年コロナ禍でのチーム発足後、ジョブの把握とメンバーとの認識齟齬を減らすためにダッシュボードの活用をスタート。社外的PRを担う部署であり、プロダクトビジョンである「ワークウェルビーイング・マネジメントをスタンダードにする」を実践しています。
—コロナ化で発足した新チームのマネージャーとして、どんな課題を抱えていましたか?
このチームで初めてマネージャーという仕事を経験することになりました。コロナ化でリモートワークも多く、メンバーがそれぞれ何をやっているのか把握しきれない状態でした。経験者ですし、広報の業務についてはメンバーに任せたいという想いもありますが、マネージャーとしてメンバーの業務状況を把握する必要を感じていました。
それと同時に私自身がどのようにマネジメントしていくかについても模索していました。 前職の経験などからマネージャーは「こうしろ」「ああしろ」と指示を出して管理するイメージがありましたが果たしてそれが正解だろうか、と。
—課題解決のために、どのようにダッシュボードを活用しようと考えましたか?
TeamSpiritでは、工数を入れると何に時間を使ったかが可視化されます。働いた時間(勤怠)とその時間の内訳(工数)から「どの業務にどれだけ時間を使ったか」などの結果がリアルタイムで見えるようになるのです。
この情報をもとに、マネージャーとして自分は何を見たいのかを考えました。ダッシュボードを使って何を見て、何を解決したいのだろうか、と。真剣に考えた結果、“人を管理”するのではなく“状況を把握”して、求められることがあればアドバイスをする、メンバーがやりたいと思っていることを応援するというのが、私がやりたいマネジメントスタイルだと気づきました。
そして、できるかぎり自分のやりたい仕事に時間を費やしてほしいと考えていました。まさにワークウェルビーイングの考えです。ウェルビーイングは科学的に実証されていて、ウェルビーイングが高い社員ほど離職率が50%以下まで下がり、逆に生産性が30%以上アップしたというデータがあります。自分がやりたいことができるわけなので、たしかに離職率は下がるし生産性が上がるだろうことは容易に想像できるのですが、それを実現しようと思うとこれが難しい。現代社会においてやりたいことだけをやれる状況ってなかなかないことだと思っています。しかしその中で、いかにマネージャーとしてウェルビーイングな状況をつくることができるかを考えていました。
—具体的にカスタマイズしたダッシュボードについて教えてください。
勤怠×工数で「働いた時間とその内訳」がわかる仕組みを活用しました。さらに、それぞれのジョブにタグ付けして「前向きな仕事」なのかそうでないのか、「増やしたい時間」なのかそうでないのかが、わかるダッシュボードを作りました。
大前提として、会社ですから、メンバーにやってもらいたい業務というのは当然あって、その目標から業務レベルまで落とし込んでいったときに、本人の意思にかかわらずやるべき仕事が出てきます。一方で生産性を上げようと思ったときに、業務効率を上げるだけでなく、その人のやる気がすごく大事になってくるんですね。会社が強いる業務の時間はなるべく減らして、前向きな業務を増やすことも目的でした。会社に必要な業務でも、もしそれがメンバーにとってはやりがいを感じない業務だとすれば、どのようにアプローチしたら前向きに捉えてもらえるか、その業務をやらなくても済む仕組みを考えるのもマネージャーの役割だと思います。
—「前向きな仕事」、「増やしたい時間」をタグ付けすることで新たに出てきた課題は?
私の目線としては、ある業務を前向きな仕事と捉えていました。一方でメンバーはその業務を事務的なルーティン業務という認識をしていたのです。1on1ミーティングで、部下とジョブの内容について会話しているうちにお互いのジョブに対する考え方の齟齬が明るみに出たかたちでした。その後、何度かミーティングを重ねることで、私の認識をあらためるなど、お互いの認識の差を埋めていきました。
ミーティングで気を付けていたのは、会社としてのスタンスをメンバーがどう捉えているかを理解すること。さらに個々の業務は担当しているメンバーのほうが詳しいので、部下が主張していることに対して自分の勝手な価値観に照らし合わせたライトな返しで否定していないかなどは注意するようにしていました。また減らしたい時間、前向きになれない業務については、肩代わりする、外注するだけでなく、横の組織のつながりを活かした仕組みをつくるなど、マネージャーにしかできない業務があると気づかされたこともありました。
—ダッシュボードを活用して、メンバーにはそれぞれどのような変化がありましたか?
仕事で自己実現をしたいと考えていたチームメンバーのひとりは、前向きになれるジョブが増えたことで、こちらが止めるくらい遅くまで仕事をしてしまうようになったのはありますね(笑)
また、仕事も家庭も大事にしたいと考えていたメンバーには、日中の時間の使い方は任せてアウトプットを見るようにしてきました。最初のすり合わせと違うアウトプットや期待に満たないアウトプットが出てきた場合は、ダッシュボードを確認しながら個別に話をしてアドバイスをするようにしています。
—このダッシュボードを使ってみて良かったことは何ですか?
いろいろありますが、ひとつ挙げるなら、私自身がより信頼して仕事を任せるようになったことでしょうか。細かな指示を出さなくなったと思います。イメージが共有できていれば、私が考えていることを先回りして部下がやってくれている感じです。この1年、ダッシュボードを見て、1on1などの個別のミーティングを重ねてすり合わせていったことによって、お互いの共通認識が一致するようになってきたのだろうと思います。それと、私自身がメンバーを信頼し、メンバーがその信頼に応えよう、超えようとしてくれる相乗効果で、仕事の進め方も働き方も良くなってきていると感じます。私自身もっと精進しないとな、と逆に思わされます(笑)
—最後に、マネジメントをされている方にメッセージをお願いします。
世間では、中間管理職は要らないと言われる風潮もあります。でも本当ならマネージャーほど重要なポジションはないと思っています。
スポーツ選手をイメージするとわかりやすいと思います。ひとりで練習してオリンピックに出場して金メダルを取れる選手はいません。コーチや監督不在でワールドカップを戦えるチームはありません。コーチや監督がいて、日々の練習メニューの考案だったり、客観的な目線からアドバイスをしたり、選手のモチベーションを上げたり、目標が逸れないようにしている。マネジメントは大変な仕事です。現状を把握することに時間を割いてしまっていると、本来割くべき業務の推進やメンバーのマネジメントの時間が少なくなってしまいます。一流のチームのマネージャーほど、科学的なデータを用いて選手と向き合っているでしょう。
一方で、ビジネスの世界では長らく感覚的な指導ばかりだったので、不要論が出てきてしまうと思っています。TeamSpiritを活用することで、スポーツの世界と同じく、マネージャーが本来やるべきだった業務推進やサポートなどに力を発揮できる環境を手に入れることができます。TeamSpiritを使っていただくと、忙しくて大変な思いをされているマネジメント層の方の多大なサポートになると思います。
本企画では、働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit※」でリアルタイムに収集したワークログから社員の働き方を可視化し、データを分析・活用することで生産性の向上につながる効果的なタイムマネジメントを行なっている事例を紹介します。 ※勤怠管理、工数管理、経費精算、電子稟議、社内SNS、カレンダーなど、社員が毎日使う社内業務を一元化したクラウドサービス
本企画では、働き方改革プラットフォーム「チームスピリット」でリアルタイムに収集したワークログから社員の働き方を可視化し、データを分析・活用することで生産性の向上につながる効果的なタイムマネジメントを行なっている事例を紹介します。
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