若手社員がリーダーに聞きたい７つの質問 原CDO× 南條編
チームスピリットを支えるリーダーたちに若手社員がインタビューをし、自らの学びを深めていく体当たり取材企画！ 今回は、Service Development Divisionを統括する原CDO（Chief Development Officer）に新卒１期生の南條さんがインタビューをしました。
チームスピリットを支えるリーダーたちに若手社員がインタビューをし、自らの学びを深めていく体当たり取材企画！
今回は、最高執行責任者Chief Operating Officer（COO）でもあり、Corporate Divisionを統括する虎見COOに若手社員の澁谷（しぶたに）さんがインタビューをしました。
虎見 英俊（とらみ ひでとし）さん
米国にて監査法人Deloitte＆Touche（現 Deloitte Touche Tohmatsu LLC）入所。その後、 バイオ医薬や創薬バイオベンチャーなどの要職を歴任し、2020年チームスピリットの社外取締役に就任、2022年より取締役 執行役員COOに就任。
澁谷 龍二（しぶたに りゅうじ）さん
大学卒業後、北陸銀行に入行。大手アパレル企業の経理職を経て、2024年1月よりチームスピリット入社。Corporate Division、Finance＆Accounting Departmentにて経理を担当。
Q1.虎見さんの役割・業務について教えてください。
A:道下さんのサポートやガバナンス体制の維持、働きがいのある会社づくり
虎見さんのCOOとしての役割、業務について教えていただけますか？
現在のCOOとしての役割で重要なことは、CEOである道下さんのサポートです。
チームスピリットは上場会社ですので、上場会社としてのガバナンス体制の維持やIRのサポート、株式報酬制度の導入などを行っています。
Corporate Division（COD）の責任者でもあるので、新しい人事制度の取り組みを行うなど、より働きがいのある会社づくりを目指しています。
その他にもチームスピリット・シンガポールの責任者も務めています。
かなり専門的かつ範囲の広い業務内容ですね。
そうですね、業務上お話できる範囲も限られてしまいますが、ざっくりと僕の役割はそのような感じです。
Q2.なぜファイナンスの業界に入ろうと思ったのですか？
A:アメリカでの就職を確実にするため、まずは会計士からキャリアをスタートした結果
虎見さんは、なぜファイナンスの業界に入ろうと思われたんですか？
もともとはファイナンス業界に入る予定はなかったんですよね。
アメリカの大学では航空宇宙工学を専攻していたのですが、非常にニッチな領域なので就職先が軍事産業の下請け業者かボーイングの設計くらいしかなかったんです。
僕はアメリカで就職をしたかったので、当時就職率100％だった経理学部も同時に通って、航空宇宙工学と両方の学士を取得しました。
米国公認会計士（USCPA）は2年間の実務経験がないとライセンス登録ができないのですが、僕は大学卒業の時には米国公認会計士の試験に受かっていたので、実務経験を積むためにデロイトに入社しました。そこで経理の経験を積んで、キャリアがスタートしていった感じです。
すごいご経歴ですね。。
ちなみに、なぜ航空宇宙工学を勉強しようと思ったんですか？ ？
高校生の時はハワイに住んでいたんですが、先生からハワイで科学展があるから物理の分野でコンテストに出ないかと声をかけてもらったんです。それで出場をして賞をもらったんですが、アメリカ海軍がスポンサーだったので、副賞みたいなものが海軍の基地を案内してくれるというものでした。
要はリクルーティングの一環だったんですが、真珠湾からヘリコプターに乗り戦闘機が空母に離発着する様子などを見せてもらって、「こういう仕事に携わらないか」と誘われたんですね。
それで面白そうだなと思ったのと、審査員だった人が航空宇宙工学を専攻している方だったので、自分も大学で勉強してみようと思いました。
なるほど・・・スケールが違いすぎて驚きしかないです（笑）。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、経理からファイナンスへはどのよう進まれたのでしょうか。
デロイトにいた時に、クライアントである日本の大手金融機関から日本語のできる会計士が欲しいと言われたんです。ちょうど米国公認会計士の資格も持っていたので、その金融機関に入って金融の知識を得ました。
その後バブル崩壊があって、その金融機関が支店をニューヨークに統合することになったんですが、僕はロサンゼルスで働きたかったので、転職を考えました。
ロサンゼルスは防衛産業で一番大きい街なんです。航空宇宙工学の知識、米国公認会計士の資格、金融や分析の経験があったので、世界でも最大手の航空・宇宙機器向けセンサーをつくっているHoneywell（ハネウェル）という会社に入りました。
Honeywellで事業部と経理を融合させて、次世代研究や製造サプライチェーンなどの5つある事業が、それぞれ予算や計画が予定通りに進んでいるのか、どこを改善すれば数字が良くなるのかといったファイナンスの世界に入っていきました。
いろんな知識やスキルを掛け合わせたことで、世界が広がったんですね。
Q3.経理やファイナンスをどうやって勉強してきましたか？
A:OJTです
虎見さんは業務自体をどうやって勉強されてきたのでしょうか？
ほとんどがOJTで、実務を通して教わりました。
本を読むこともいいですが、横で一緒にやりながら覚えて経験を積むことが大事だと思いますね。
僕も証券会社の方に教えてもらいながら覚えました。
Q4.若手の時にした失敗はありますか？
A:失敗はたくさんあります！
虎見さんはすごいご経歴をお持ちなんですが、何か失敗されたご経験はあるのでしょうか。
失敗はいっぱいありますよ！
監査法人時代に、まだあまりパソコンを使ってなかったのでお客さまのバランスシートを手作業で作成していたんですが、貸方と借方が合わなくて、5時間でできないといけない作業に10時間以上かかってしまったことがあります。工学部で流体力学とかのめちゃくちゃ難しい計算をしていたのに、足し算引き算がうまくいかなくてすごく落ち込みました（笑）。
1日20時間勤務を3日間続けて、4日目の出張に寝坊して遅れこともあります。
あと、日本の町工場をM＆Aするためにアメリカから出張した時の話ですが、その頃は日本語の敬語がそんなに上手ではなかったので、工場の社長に対してフランクな言葉づかいになってしまい叱られたこともあります（笑）。
（笑）。
そのM＆Aは失敗してしまったんですか？
いえ、うまくいきましたよ。
僕もたくさんチャレンジして失敗してきたので、チームスピリットの皆さんにも失敗を恐れずに、どんどんチャレンジしてほしいと思いますし、チャレンジできる会社にしたいなと思っています。
Q5.失敗したり、落ち込んだりしたときのリフレッシュ方法を教えてください。
A:いろんな人と食事に行くこと、旅をすること
いろいろと失敗談をお話いただいたのですが、そういった時のリフレッシュ方法はありますか？
失敗の大きさにもよりますが、小さい失敗や落ち込みはいろんな人を誘ってご飯に行くことかな。
大きい失敗になると、旅行に行きます。 さらに大きい失敗になると、国外逃亡します（笑）。1回リセットするために離れるようにしています。
仕事とは直接関係ないですが、若いうちから世界を見ておくといいと思います。 いろんな視点から物事が見られるようになりますから。
ちなみに虎見さんが行っておいた方がいいと思うおススメの海外はどこですか？
イスラエルはすごく歴史を感じますし、情勢的に問題はありますが国の成り立ちからして苦労が多い地域なので、国際的な考え方の人が多く刺激がありますね。
あとは、やっぱり金融の中心地のニューヨークはおススメだと思います。
Q6.尊敬する人物を教えてください。
A：本田宗一郎
一問一答での質問にもあるのですが、尊敬する人物はいますか？
本田宗一郎は尊敬する人の一人ですね。
彼のすごいところはいろいろあるんですが、みんなが買える価格の原動機付自転車をつくって、それから車をつくり、F1が好きでF1に参入して何回も失敗したけれど諦めずに挑戦してグランプリレースで優勝するまでになるところ。
あと、本田宗一郎の長年の夢は飛行機をつくることだったんですね。
ホンダジェットですね！
そうです。
本田宗一郎が存命の時には実現しなかったけれど、彼が亡くなった後も彼の夢を叶えたいという人たちがいて、景気が悪いときでも細々と夢を紡いて、亡くなって30年くらい経ってホンダジェットができたんですね。何世代にもわたって想いを引き継いで夢が実現するってすごいことだと思います。
Q7.経理と財務・経営企画に精通した人材になりたいのですが、アドバイスをください。
A:まずは基本の経理から
僕は経理と財務・経営企画に精通した人材になりたいと思っているのですが、これを実現するためのアドバイスをいただけるでしょうか。
経理の基本をベースに、財務やIR、資金調達の経験を積んでいくといいと思います。あとは、外でのネットワークづくりも大事だと思っているので、取引先やお客さまなども含め人とのつながりを大事にしてほしいなと思います。
僕もこれまでに関わりのある会社はほとんどが人とのご縁から始まっているので、一人ひとりを大切にしてほしいですね。
ありがとうございます、がんばります！
インタビューを終えて
普段なかなかゆっくりお話する機会がない虎見さんのご経歴や仕事に対する向き合い方を知ることができ、非常に勉強になりました。
私自身、失敗を恐れずにさまざまな業務にチャレンジし、成長していきたいと思いました！
貴重なお時間をありがとうございました！
51 件
